2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591775
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
檜垣 史郎 近畿大学, 医学部, 講師 (90238262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 昌彦 近畿大学, 医学部, 講師 (40218938)
下村 嘉一 近畿大学, 医学部, 教授 (20162737)
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Keywords | HSV-1 / 再活性化 / 潜伏感染 |
Research Abstract |
数10匹のBALB/cマウスの角膜をHSV-1McKrae株にて感染し、潜伏感染が成立したと考えられる4週間以降に、マウスを4グループに分ける。それぞれのグループマウスに数日間、cyclooxygenase-2 inhibitor、heat shock protein inhibitor、Kinase inhibitor、cyclin dependent kinase inhibitorをそれぞれ投与する。投与後、全マウスの半数には、cyclophosphamide 5mgとその24時間後にdexamethasone 0.2mgを静注しHSV-1の再活性化を試みる。再活性化後、マウス角膜から涙液を採取し、Cell cultureに供し、HSV-1再活性化率を求める。また、ABI PRISM 7000 Sequence Detection Systemによりreal time PCR法により涙液中のウィルス量を各グループ間で比較する。以上を、非感染マウスに対しても行う。 現在、HSV-1潜伏感染マウスにおいて、免疫抑制に熱ストレスを加えることにより、再活性化が高率に誘発されることを確認済みである。また、Cell culture、real time PCR法の基礎データを、抗ウイルス薬の点眼実験において、収集済であり、マウス角膜ヘルペスの再活性化抑制実験においても応用可能であることが確認できた。 制御する薬物により、角膜ヘルペスの再活性化を減少させことができれば、角膜ヘルペス患者のHSV-1再活性化による、視力低下を防ぐことができる可能性があると考えられ、今後は制御薬物投与により、どの程度の割合で再活性化が抑制できるか調べる。
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