2005 Fiscal Year Annual Research Report
胆道閉鎖症の病因-血中母体マイクロキメリズムの可能性についての研究
Project/Area Number |
16591789
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小林 弘幸 順天堂大学, 医学部, 助教授 (50245768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 剛 順天堂大学, 医学部, 助手 (00348963)
玉谷 卓也 東京大学, 先端科学技術センター, 科学技術振興特任教員(特任助教授) (70207231)
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Keywords | 胆道閉鎖症 / マイクロキメリズム |
Research Abstract |
胆道閉鎖症(以下BA)の病因として血中母体マイクロキメリズムの可能性が示唆され本研究開始後、BMG Gastroenterology 2004,4に8例中7例のBA患者の肝組織にmaternal microchimerismの存在が発表された。この実験に関する方法は我々の予定したものと同一のものであり、男児のみについての対象であったため、実験系を、女児にも適応できるよう以下の実験を施行した。13名の生体肝移植患者とドナーである母親のHLAを分析し、その系列を結果として出した。 そこで、HLAのClass IのA,B,Cの中で、ミスマッチを示す、母親のHLA Class A, Class Bの中で、入手可能な抗体を選択し、患児の移植時摘出肝組織に免疫染色を施行した。 抗体は、HLAモノクローナル抗体(A23,A24,A30,A31,A11,A2,A25,A26,A34+)が、現時点で使用可能であり、全例につき、免疫染色を施行した。全例患者肝組織に母親由来のHLA-A抗体(患者には存在しない)が肝組織、胆管上皮に陽性であることが確認された。又、上記掲載論文で、確認されている、maternal microchimerismの存在に関して、Fluorescent in situ hybridization (FISH)法により、上記とは別の5例(男児)についてX-Xchromosomesが検出され、同様の結果が得られた。以上、この1年間に得られた新知見である。 次に、血中に検出された、Fibrocyteを抽出し、上記母親由来HLAのClass Iの患者とミスマッチの抗体で染色されることが出来れば、maternal microchimerismの血中での存在が確認されることとなる。
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