2005 Fiscal Year Annual Research Report
エンドトキシン血症下の好中球アポトーシス誘導・抑制におけるIL-18の役割の解明
Project/Area Number |
16591818
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
小谷 穣治 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80360270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大家 宗彦 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40309480)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
丸川 征四郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00030883)
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Keywords | IL-18 / 好中球 / 骨髄細胞 / エンドトキシン / 中心静脈栄養 / マウス / ラット / TNF |
Research Abstract |
<マウスに於ける検討> 1.急性エンドトキシン血症(Etx)下における骨髄(BM)細胞アポトーシス(Ap)誘導とTNFR-p55の役割:マウス急性Etxモデルで「Etx下でBM細胞数の減少がApによる事、その好中球への成熟過程でapoptosis抵抗性を獲得すること」、「Etx下の幼弱BM細胞のApがTNFR-p55に依存する」ことをTNFR-p55-/-マウスを用いて明らかにした。 2.IL-18 knockout(KO) miceの飼育:当大学で作成したIL-18 KOを飼育してきたが、繁殖が安定しないため、Jackson Laboratoryより繁殖用の同miceを購入し、繁殖に成功した。 3.Etx下におけるBM細胞のAp誘導とIL-18の役割:同モデルで、「Etx下のBM細胞のAp誘導においてIL-18はAp抑制シグナルを伝達する」事を、IL-18 KO miceを用いて発見した。 4.マウス中心静脈栄養(TPN)の確立:BM Apの制御をw-3系脂肪酸の静脈投与にて行う目的でマウスの内径静脈へのカテーテル留置と中心静脈栄養(TPN)の確立を試みてきたが、3日間TPNで40%脱落を改善できなかった。 <ラットに於ける検討> 1.ラットTPNの確立:右内頚静脈に自作のシリコンカテーテルを留置し、3日間のTPN管理で脱落症例が0%を達成した。 2.ラットEtx下のBM細胞Ap誘導:我々がマウスで発見した「Etx下BM細胞のAp誘導、その好中球への成熟過程でのAp抵抗性の獲得」をSD雄性ラットでも確認した。 <ヒトに於ける検討> ヒト好中球のEtxによるAp抑制の短鎖脂肪酸による制御:ヒトボランティア末梢血から分離した好中球培養系で、EtxよるAp抑制を短鎖脂肪酸、とくに酪酸(C4)が解除する事、その機序として、GP receptor以外の経路を介したCaspase活性によることを明らかにした。
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Research Products
(6 results)