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2005 Fiscal Year Annual Research Report

歯周組織破壊過程とToll-like receptorsを介する自然免疫機構

Research Project

Project/Area Number 16591827
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

宮内 睦美  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50169265)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小川 郁子  広島大学, 病院・講師 (70136092)
工藤 保誠  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50314753)
北川 雅恵  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10403627)
KeywordsTLRノックアウトマウス / Toll-like receptor / 自然免疫 / 歯周炎モデル
Research Abstract

1)マウスセメント芽細胞株(OCCM-30),骨芽細胞株(ST2)マクロファージ(RAW)ならびにマウスケラチノ細胞(PAM)における各TLRの発現をRT-PCRにて検討した.これらの細胞はTLR2,3,4,9-mRNAを恒常的に発現し,歯周病原菌刺激後の自然免疫反応誘導や歯周炎成立に関わっていた。
2)TLR4およびTLR9経路の作用について検討した.Actinobacillus actionmycetemcomitans(Aa)-LPS刺激によりいずれの細胞でもTRL4受容体発現抑制が観察された.昨年LPS投与後のマウスin vivo歯周組織での免疫組織化学的分布が減弱するという検討結果を支持するものとなった.歯周組織は恒常的LPS刺激に対し,あまり過剰な免疫反応が生じないような状態(免疫寛容)にある可能性がある.一方,TLR9リガンドであるCpG-ODN刺激で,各TLR受容体発現に違いは見られなかった.
3)TLR4経路ではTNF-α,RANKL発現の促進,OPG発現の抑制が生じ破骨細胞性骨吸収が誘導される.TLR9経路ではTNFα,RANKL発現促進に加え後からIFN-γ上昇が観察されたことからTLR9を介する破骨細胞誘導メカニズムはTRL4のそれとは異なる可能性がある.骨髄間質細胞と骨芽細胞との共培養系においてTLR9経路の刺激を介して実際に破骨細胞誘導が生じるかどうか検討する必要がある.
4)マウスでヒトと同じ慢性炎症病巣の成立を試みた。LPS単独では一過性の急性炎症が起こるのみでヒトと同じようなB細胞病変が生じない.そこで,アジュバントとしてActinobacillus actionmycetemcomitansの菌体外膜成分(OMP-29)を用いることとした.Aa死菌(10mg/1匹)を1周間毎,2回,腹腔内注射することによって免役した.その後,歯肉溝より50μg/mlOMP-29(TLR受容体を刺激しないことを確認)と1mg/mlAa-LPSの混合液を歯肉溝からマイクロピペットにて投与した.TLR4-KOマウスとWTマウスの比較において,TLR4の介する自然免疫反応は歯周炎成立と歯周組織の破壊に重要な役割を果たす可能性が示唆された.

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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