2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591830
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松尾 拡 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (70238971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 英隆 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (80136499)
小林 家吉 九州大学, 大学院・歯学研究院, 講師 (40243951)
清島 保 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20264054)
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Keywords | thymosin β4 / thymosin β10 / set-α / yeast two hybrid / パートナー蛋白 / PGK1 / GAPDH / 歯胚形成 |
Research Abstract |
(1)Yeast two hybrid法による各因子の機能的パートナー蛋白の網羅的検出、同定について Thymosin β4については、アクチン結合性蛋白、脱糖鎖酵素、シグナル伝達系因子、リポ蛋白結合蛋白、DNA複製修復関連蛋白、転写制御因子と数種の機能不明仮想蛋白がパートナー蛋白候補として検出、同定された。 Set-αについては、転写制御因子、ユビキチン系酵素、エネルギー代謝系酵素および数種の機能不明仮想蛋白がパートナー蛋白候補として検出、同定された。 また、本研究を遂行中に歯胚形成関連因子として新たに検出された新規接着因子様蛋白についても同様の解析を行い、アクチン結合性蛋白、レクチン関連蛋白、細胞外マトリックス関連蛋白、シグナル伝達系蛋白、カドヘリン関連蛋白などがパートナー蛋白候補として検出、同定された。 (2)In situ hybridizationによる各因子のマウス胎児組織における発現パターンの解析 Thymosin β4について、これと非常にアミノ酸配列が近いThymosin β10がマウスに発現していることが知られており、歯胚発生過程におけるこれらの因子がどのように発現されているかを調べると、歯胚の形成におけてこれら二つの因子は異なる発現パターンを示し、あたかも上皮と間葉成分を相補うような様相を呈していた。 PGK1はウエスタンブロッティングの実験などからGAPDHと複合体を作っている割合がマウスの胎生期で高いことを示唆するデータが出てきたので、PGK1とGAPDHの歯胚発生期における発現パターンを調べると、両者ともよく似た発現をしており、両者が複合体を作って歯胚形成に関わる可能性も考えられた。 (3)器官培養法による機能解析 Thymosin β4について、アンチセンスオリゴ法により遺伝子発現を抑制すると、歯胚の初期発生においてその形成を抑制し、また同時に軟骨の形成異常ももたらした。
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