2004 Fiscal Year Annual Research Report
破骨細胞前駆細胞樹立株を用いた破骨細胞形成に関与するリン酸化蛋白の網羅的解析
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16591835
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
天野 滋 明海大学, 歯学部, 助教授 (90167958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横塚 由美 明海大学, 歯学部, 助手 (20348189)
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Keywords | 破骨細胞前駆細胞株4B12細胞 / 走化性 / ケモカインレセプター / ケモカイン / リン酸化タンパク |
Research Abstract |
1、破骨細胞前駆細胞株4B12細胞の骨局所への走化機構について解析した 1)Q-TRACKER 565ラベル4B12細胞をddyマウス尾静脈から注入後、セルソーターでその蛍光ラベル化細胞を検出した。その結果、骨髄>脾臓>肝臓の順序に集積していた。また、肺、脳、腹腔への集積は検出されなかった。マウスの頭蓋正中部にLPSを注射し、その局所に4B12細胞が集積するか否か検討したところ、明らかに4B12細胞が頭蓋骨に認められた。現在この細胞が破骨細胞に分化しているか否か検討中である。 2)4B12細胞で発現しているケモカインレセプターを、カケンジェネックスのケモカイン&ケモカインレセプター用マイクロアレイを用いて、M-CSF+sRANKL+IL-1α刺激時による発現と、M-CSF+LPS刺激時よる発現を検討した。その結果、4B12細胞はケモカインレセプターとしてCCR1、CCR2、CCR3、CCR5、CCR7、CCR8、CCR1-like 2、CXCR3、CXCR4、CX3CR1、DARC、CCR1-like 1を発現しており、その中で高発現していたのはCCR8とCXCR4であった。また、発現が増加したのはCCR1とCX3CR1であり、発現が減少したのは、CCR2、CCR3、CCR5、CCR7、CCR8、CCR1-like 2、CXCR4で、DARCは変化が認められなかった。M-CSF+LPS刺激ではCCR1、CCR1-like 2、CCR1-like 1の発現が増加し、発現が減少したのは、CCR2、CCR3、CCR5、CCR8、CXCR3、CXCR4、CXC3CR1で、変化が認められなかったのはCCR4とDARCであった。以上の結果を基に、SDF-1α,SDF-1β,JE, MCP-2,MCP-3,MCP-5,MIP-1α,MIP-1β,MIP-1γ,MIP-3β,C10,RANTES, CTACK, Eotaxin, Eotaxin-2,Exodus-2の16種類のケモカインを用いて4B12細胞の走化性を検討した。その結果、4B12細胞は調べた全てのケモカインに反応した。CX3CR1のケモカインであるCX3CL1とCCR8のケモカインであるCCL1を加えて更に詳細に検討中である。 2、破骨細胞前駆細胞株4B12細胞のリン酸化タンパク質のプロファイルについて 4B12細胞をM-CSF、sRANKL、M-CSF+sRANKLで刺激後のリン酸化タンパク質のプロファイルを、Molecular probes社のPro-Q diamond phosphoprotein gel stainを用いて作製中である。
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Research Products
(1 results)