2006 Fiscal Year Annual Research Report
血清カルシウム降下因子カルデクリン遺伝子破壊マウスから骨・神経系の分子病態を探る
Project/Area Number |
16591864
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
友村 明人 明海大学, 歯学部, 教授 (60188810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 明美 明海大学, 歯学部, 助手 (50151585)
藤本 健吾 明海大学, 歯学部, 助手 (90286013)
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Keywords | カルシウム / プロテアーゼ / 骨 / 神経 |
Research Abstract |
カルデクリンは血清カルシウムを降下させる因子として、膵臓より精製・クローニングしたプロテアーゼで、破骨細胞の誘導と骨吸収を抑制することで血清カルシウムを降下させることを報告してきた。また、骨代謝系における作用の他に、脳に発現しているカルデクリンはプロテアーゼ活性によってβ-アミロイドペプチドからのアミロイド線維形成を抑制し、アミロイド線維による神経細胞死を抑制することが明らかになってきた。このことはアミロイド線維によるアルツハイマー病の発症機構にもカルデクリンが関与する可能性を示唆した。そこで、カルデクリンの骨・神経系における生理・病態作用を明らかにすることを目的にカルデクリン遺伝子破壊マウスを作製した。 今回、カルデクリン遺伝子領域の量外側の配列でneo耐性遺伝子を鋏んだターゲッティングベクターを作製した。エレクトロポーレーションによりターゲッティングベクターをC57BL/6由来のES細胞へ導入を行った。導入後、G418による薬剤選別を行ったところ、361個の薬剤耐コロニーを得ることができた。このG418耐性ES細胞のゲノムDNAの抽出を行い、PCR法および5'-,3'-側の特異的プローブを用いてサザンハイブリダイゼーション法による解析を行った。その結果、組換えが起こったと考えられる4つのクローンを得ることができた。現在、これらのES細胞のGバンド法を用いた核型分析を行っているところである。核型に異常がみられない事を確認後、ES細胞を胚盤胞に注入し仮親に移植する予定である。
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