2004 Fiscal Year Annual Research Report
In Vivo/In Vitro両環境下におけるレジン修復システムの歯質接着評価
Project/Area Number |
16591925
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
奈良 陽一郎 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (80172584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貴美島 哲 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (90247023)
柵木 寿男 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50256997)
江黒 徹 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (20339443)
新田 俊彦 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20247042)
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Keywords | In Vivo / In Vitro / 引っ張り接着強さ / マイクロテンサイルボンドテスト / 複合ストレス / 修復システム / 罹患歯質 / レーザー照射 / 接合界面 |
Research Abstract |
Micro-tensile bond testにおけるヒト歯に適した試料の形態と寸法の規格化を目的に、断面形態が方形である試料に焦点を絞り、狭窄部調整のための彎曲度(R)、最狭窄部長さ(L)、最狭窄部断面形態の幅(W)×厚さ(T)の異なる17種試料形態がMicro-tensile bond strength(μ-TBS)に及ぼす影響について検討し、以下の結論を得た。 1.ダンベル状試料形態においては、Rに比べLによる効果がμ-TBS値に影響し、試料最狭窄部に対する平行部設定が重要であった。 2.最狭窄部断面形態が正方形(1.0×1.0mm)を呈するダンベル状試料は、長方形(0.8×1.2mm)を呈する試料に比べ大きなμ-TBS値を示し、R0.65とL1.0mmの設定が接着強さと信頼性の獲得に有効であった。 3.断面形態が長方形を呈するダンベル状試料の長辺部に彎曲を付与した場合には、μ-TBS値がR値によって強い影響を受けた。 また、Er:YAGレーザー(L)または回転切削器(R)を用いて最終形成した歯頸部規格化V字状窩洞に対し、試作抗菌性セルフエッチングプライマー接着システム(ABF)と市販接着システム(CMB)を用いてコンポジットレジン修復を行い、口腔内環境想定の複合ストレス負荷後における接着性について検討し、以下の結論を得た。 1.L/R修復の歯肉側壁中央部象牙質に対するμ-TBS値(MPa)は、ABFが6.96/12.43、CMBが9.02/15.3を示し、最終形成器の違いは同値に対し有意な影響を与えるものの、システムの違いは影響を与えなかった。 2.μ-TBS測定後の試料破断面は、最終形成器・システムの違いにかかわらず混合破壊が主体であったが、L修復試料では樹脂含浸層の全層に及ぶ破断面が認められ、R修復試料では樹脂含浸層の表層部における破断面が多く観察された。
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Research Products
(2 results)