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2004 Fiscal Year Annual Research Report

電子ビームによる歯科用金属の表面改質

Research Project

Project/Area Number 16591944
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

六人部 慶彦  大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (90311761)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢谷 博文  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80174530)
中村 隆志  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (20198211)
高橋 純造  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80029149)
荘村 泰治  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (10154692)
Keywords表面改質 / 歯科用金属 / 電子ビーム
Research Abstract

補綴装置製作の最終工程である研磨の作業効率を向上させるため,我々は表面改質装置として工業界で注目されている大面積電子ビーム照射装置(electron-beam:EB)の応用を検討している.
まず,研磨が困難とされている純チタンおよびチタン合金について,EBを照射した際の表面粗さの変化を分析した.
その結果,カーボランダムサンドブラスト処理を行った試料ではEB照射により表面粗さは有意に減少した.アルミナサンドブラスト処理を行った試料でも表面粗さは有意に減少した.、歯科補綴物において臨床的に許容できる表面粗さは0.2μm以下と言われているため,照射条件などのさらなる検討が必要と考えられる.しかし,EB照射により明らかに金属表面は平坦化されており,本EBシステムは研磨作業の煩雑さを取り除く可能性を有しているものと考えられる.他の歯科用金属についても今後研究を行う予定である.
さらに,EB照射により滑沢化された金属表面は耐食性が向上するとの報告がある.そこで,従来の技工操作上の手研磨とEB照射による研磨においてチタンの耐食性にどのような違いがあるのかを比較検討した.また,EB照射による表面性状の変化を硬さ試験,X線回折により調べた.
その結果,手研磨と比較してEB照射した試料は不動態保特電流密度が小さく,低電位領域において電流密度が増加し,EB照射によりチタンの耐食性が向上することがわかった.また,硬さ試験の結果,ビッカース硬さが低下することがわかった.X線回析の結果よりEB照射群におけるTiα(101)のピークはブロードなものとなっていた.このことは表面層がEB照射で溶解したことを示唆する.今後はEB照射による金属表面の結晶構造の変化,その機構を明らかにする予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 電子ビームを用いた歯科用金属の表面改質(第一報 表面荒さの変化)2004

    • Author(s)
      若林一道, 荘村泰治, 中村隆志, 小島哲也, 平田哲也, 絹田宗一郎, 高橋純造, 矢谷博文
    • Journal Title

      歯科材料・器械 23(2)

      Pages: 177

  • [Journal Article] 電子ビームを用いた歯科用金属の表面改質(第二報 鋳造チタンへの応用)2004

    • Author(s)
      小島哲也, 徳永絢子, 荘村泰治, 若林一道, 絹田宗一郎, 中村隆志, 高橋純造, 矢谷博文
    • Journal Title

      歯科材料・器械 23(5)

      Pages: 398

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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