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2005 Fiscal Year Annual Research Report

欠損補綴治療は大脳皮質の神経活動を可塑的に変化させるか

Research Project

Project/Area Number 16591969
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

成田 紀之  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (10155997)

Keywords光トポグラフィー / 咀嚼 / 皮質活動 / 口腔感覚遮断 / 顎運動 / 筋放電様相
Research Abstract

【研究経過】
1.本年、顎と手指の運動による脳機能局在、咀嚼と嚥下の皮質活動、咀嚼と嚥下時の脳血流比較などに関するデータ解析は終了し、論文準備を行った。
2.下顎運動・筋放電パターンを検討するためのPCプログラムが完成したので、本年は口腔感覚の遮断、とくに下歯槽神経へ麻酔を奏効させたときの咀嚼運動様相と脳血流パターンについて実験を行った。
【目的】
下歯槽神経の感覚遮断による顎運動ならびに脳血流変化
【方法】
顎運動解析装置にはMKG-K6を、また筋電計にはNEG生体アンプを用いて、被験者から得られた生体情報をPCにAD変換後入力し、筋活動ならびに顎運動パターンの解析をPC解析プログラムを用いて行った。一方、脳血流計測には光トポグラフィー(ETG-100 HITACHI)を用いて麻酔前後の血流パターンを同時に比較した。口腔感覚の遮断には片側の下顎孔に浸潤麻酔を行った。麻酔後、口唇・歯・舌に十分な麻痺感覚が自覚された状態で咀嚼運動を行わせ、麻酔前のコントロールデータと比較した。咀嚼運動は安静40秒後に10秒間行わせ,それを5回繰り返した.脳血流データは加算処理して安静20秒間と運動10秒間を対象とした。
【結果】
1.下歯槽神経の麻酔によって、歯・口唇・舌はいずれの被験者も麻痺感VAS10/10であった。
2.麻酔奏効後の咀嚼運動は明らかな変化を示し、とくに顎運動リズムに障害を認めた。
3.麻酔奏効後の脳血流パターンは、とくに一次感覚運動皮質領域の血流に低下を示した。
この歯根膜感覚の入力の低下にともなう咀嚼リズムの変調は脳幹の咀嚼リズム調節系に影響したものと推察されるが、さらに歯根膜感覚の変調が皮質を介する脳幹のリズム調節ならびに咀嚼筋運動ニューロン活動に影響した可能性も考えられる。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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