2004 Fiscal Year Annual Research Report
癌細胞特異的可溶型VEGFR-3遺伝子導入によるリンパ管新生阻害療法の開発
Project/Area Number |
16592020
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
羽鳥 仁志 昭和大学, 歯学部, 講師 (20245814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 大典 昭和大学, 歯学部, 講師 (40286844)
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Keywords | 扁平上皮癌 / VEGF / VEGFR-3 / SCC抗原 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
本研究では、扁平上皮癌細胞の腫瘍抗原であるSCC抗原遺伝子をプロモーターとするSCC抗原作動型遺伝子導入法を開発するとともに、膜貫通領域を欠失し、チロシンリン酸化によるシグナル伝達能を持たない可溶型VEGFR-3を発現・産生させることによりVEGF-VEGFR系を標的としたリンパ管新生阻害療法を開発することを目標としている。そのために我々は、予備実験として口腔扁平上皮癌細胞株NAおよびHSC4を用いて、これら癌細胞におけるVEGFファミリーの発現状況をRT-PCR法にて解析した。その結果、両細胞株ともにVEGF-CおよびVEGF-Dを発現していた。また、両細胞株ともにVEGFRの発現は認められなかった。 一方、癌の浸潤転移成立機構において、癌細胞と間質細胞の相互作用が重要な働きを担っている。VEGFの発現調節機構の上流にはMetが存在し、そのうちc-Metは間質細胞の産生するhepatocyto growth factor (HGF)のレセプターとして細胞内情報伝達機構を誘導する。そこで、両細胞株のc-Met発現状況をRT-PCR法にて解析したところ、両細胞株ともにc-Metを発現していた。現在、SCC抗原作動型遺伝子導入法を開発中であり、扁平上皮癌による可溶型VEGFR-3産生を目指すとともに、c-Metを標的としたVEGF産生抑制による癌浸潤制御療法を検討していく予定である。
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Research Products
(1 results)