2005 Fiscal Year Annual Research Report
矯正力による歯根膜微小血管の機能的変化と歯周組織変化との対応
Project/Area Number |
16592061
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
石川 博之 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (20184492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長門 俊一 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80084284)
山本 克之 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10088867)
久永 豊 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (70352292)
玉置 幸雄 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40369046)
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Keywords | 歯根膜 / 微小循環顕微鏡 / 矯正力 / 血流速度 / 毛細血管 / 血管鋳型標本 |
Research Abstract |
本研究では、歯周組織の血管径および血流速度の測定に基づき、血管網の機能的変化をとらえる検査方法の確立を目的として、微小循環顕微鏡システムを利用して歯頸部歯肉血管網の観察を行っている。試料として、生後15週のウィスター系雄性ラットを14匹使用し、ジエチルエーテルによる吸入麻酔下にて実験を行った。微小循環顕微鏡VCSおよびビデオ解析ソフトCapiscope IIを用いて、上顎右側第一臼歯の近心歯頸部歯肉の血管の観察、血管径および血流速度の測定を行った。また、同部位の歯周組織を光学顕微鏡で観察するとともに、血管鋳型標本を作製して走査型電子顕微鏡にて観察した。以上の結果、次の知見が得られた。 1.第一臼歯近心歯頸部歯肉において網目状に走行する血管が多数観察され、血管内を赤血球が血流に沿って流れていく様子が明瞭に観察された。 2.血管の直径は平均34.44±4.47μm、血流速度は平均337.70±31.24μm/sであった。 3.血管鋳型標本から、歯頸部歯肉は毛細血管が網目状に分布しており、微小循環顕微鏡システムの観察結果と一致していた。 今回われわれが使用した微小循環顕微鏡システムにより歯頸部歯肉の血管網の動態をリアルタイムで観察することができた。上記の知見については第64回日本矯正歯科学会大会(2005、横浜)において報告した。今後の課題としてラットの呼吸性体動による画像のブレを少なくする固定法の確立が挙げられる。
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