2004 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病におけるバイオフィルム形成と薬剤耐性遺伝子伝播を制御する遺伝子と蛋白の解析
Project/Area Number |
16592067
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
澁谷 拓也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (20363153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 英明 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (30227730)
浦山 明久 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (40304539)
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Keywords | histon-like prote / Porphyromonas gingivalis / biofilm / 薬剤耐性遺伝子 / GST融合蛋白 / suicide vector |
Research Abstract |
TIGRによりゲノム解析が行われ配列が公表されている歯周病関連細菌Porphyromonas gingivalis W83染色体DNA配列に既知のHLPのアミノ酸配列とhomology searchを行い、高いidentityを有する配列に基づいてprimerを設定後、PCRを行った結果、P.gingivalis hlpが得られた。この方法で既にDatabase解析で既知のHLPとアミノ酸レベルで50数パーセントのidentityを認められた。得られたhlp geneをGST融合発現ベクターにin frameに挿入後、大腸菌にsubcloningし、融合蛋白質として誘導発現させた。発現したGST融合HLPは、glutathione sepharose columnで精製を行った後、酵素処理にてGSTを切断し、recombinant HLPを精製した。現在、精製したrHLPをウサギに免疫し、rHLP抗血清を得ようとしている。 次に、Biofilmの実験的形成系を、よりin vivo環境に近いBiofilm形成系を確立するため、嫌気培養システム(Thermo Forma, Anaerobic System)内にペリスタポンプを使用した培地循環流路系を用いてin vivo環境を考慮したBiofilm形成系を確立した。 また、上記のようにcloningしたhlp geneの内部配列に薬剤耐性遺伝子を挿入してsuicide vectorを構築した後、P.gingivalisに導入し、相同組換えによりhlp欠損株(mutant)を現在作製中である。
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Research Products
(3 results)