2004 Fiscal Year Annual Research Report
乳歯う蝕におけるリスク要因構造の究明と歯科保健戦略の立案
Project/Area Number |
16592101
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
鶴本 明久 鶴見大学, 歯学部, 教授 (90188649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90350587)
福島 眞貴子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00156770)
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Keywords | 乳歯う蝕 / 要因構造モデル / ヘルスプロモーション / 地域比較 |
Research Abstract |
1.調査票の作成 本研究計画の中に当初含まれていなかったが、う蝕の有病者の少ない地域の永久歯う蝕と乳歯う蝕の罹患状況との関連性を検討するためにDMFT1.0以下となっている3つの小学校6年生の永久歯う蝕要因構造をPRECEDE Modelに基づき調査・分析を行った。その結果、う蝕発生がコントロールされると明確なう蝕発生要因がなく、要因構造モデルが不明瞭であることが示唆された。また、う蝕は少ないもののフッ化物の応用や定期的受診が不十分であった。低う蝕罹患状況にある地域の乳歯う蝕についても同様のことが考えられたので、それらの知見を参考として、基本的にPRECEDE Modelを骨格とした乳歯う蝕要因構造を明らかにするための調査票を作成した。その中では、特にフッ化物の応用や定期的受診のサポートなど、今後の重要な予防戦略となる項目を重視した。 2.調査地域の選定 調査地域として乳歯う蝕有病者の少ない横浜市を予定していたが、地域特性が把握しづらく他の地位との比較分析を考慮して、神奈川県下のきわめて乳歯う蝕罹患率の低い地域を選定し、協力を得た。また、今年度は北海道および東北から一地域を選択し、調査への協力を得ることができた。これにより地域特性を考慮しつつ、それぞれの乳歯う蝕要因構造をヘルスプロモーションモデルに基づき分析することが可能となった。 3.質問紙法調査 神奈川県内の3地域と北海道および岩手県から各一地域での質問紙法による調査が現在進行中である。各地位ともに少子化が進み、充分な対象者数を確保するためにはまだ時間を要するようである。しかし、北海道および岩手の調査が予定よりも早く開始されたので、最終的データファイルは予定よりも早く完成すると思われる。
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Research Products
(2 results)