2004 Fiscal Year Annual Research Report
医療施設における中堅看護職能力開発プログラム作成のための基礎調査
Project/Area Number |
16592104
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本田 彰子 千葉大学, 看護学部, 教授 (90229253)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤沼 智子 千葉大学, 看護学部, 講師 (10344970)
根本 敬子 千葉大学, 看護学部, 講師 (90248865)
広瀬 隆人 宇都宮大学, 生涯学習教育研究センター, 教授 (30323322)
|
Keywords | 中堅看護師 / キャリア開発 / 継続教育 |
Research Abstract |
中堅看護師の学習ニーズ等の調査の質問項目の概念枠組みを形成するために、現状の中堅看護師がおかれている学習環境や教育体制の現状を明確にし、同時に、中堅看護師が自覚している学習ニーズ、現在までの学習行動、および学習行動を起こすことに影響している要因を明らかにすることを本年度の調査とした。 1)中堅看護師の学習環境や教育体制の現状:文献研究 看護学教育の文献は基礎教育、大学教育、新人教育、専門教育が多く、継続教育の中で中堅看護師を対象とした教育実践や教育方法の報告が少ない。文献35編の分析。中堅看護師のキャリア開発、人材育成の現状の課題に関する実態報告及び調査研究が主なものとなっている。 2)中堅看護師の学習ニーズや学習行動等に関する調査(1)教育学専門家会議:生涯教育、成人教育専門家により、継続教育における職業上の学習ニーズの捉え方、成人教育学領域の調査方法のアドバイスを受け、面接調査内容の検討を行なった。成人学習の実態の把握には、「学習に対する意識」「学習行動」の二側面からの把握の必要が明らかになり、その内容を面接調査に用いることとした。(2)-1経験年数10年目以上の看護師のキャリア開発へのニーズ:救急専門病院副看護師長との共同研究。中堅看護師のキャリア開発に関わる学習ニーズ及び職場内学習環境等の面接調査。専門に偏らない学習ニーズをもつ中堅看護師の実態を明らかにした。千葉看護学会第10回学術集会で発表。(2)-2研修者の院内研修の目標に対する理解:総合病院副師長との共同研究。経験年数別院内研修受講者に対する職場内継続教育の目的の理解状況の質問紙調査。学習機会を肯定的、積極的に受け止めている一方、業務の影響や学習能力の評価に対する不安恐れが学習行動に影響を与えている実態を明らかにした。第23回千葉県看護研究学会に発表。(2)-3中堅看護師の学習ニーズ及び学習行動に関する調査:現在大学病院の中堅看護師に対する面接調査中。
|