2005 Fiscal Year Annual Research Report
医療施設における中堅看護職能力開発プログラム作成のための基礎調査
Project/Area Number |
16592104
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本田 彰子 千葉大学, 看護学部, 教授 (90229253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤沼 智子 千葉大学, 看護学部, 講師 (10344970)
根本 敬子 千葉大学, 看護学部, 講師 (90248865)
廣瀬 隆人 宇都宮大学, 生涯学習教育研究センター, 教授 (30323322)
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Keywords | 中堅看護師 / 学習 / 能力開発 / 学習ニーズ |
Research Abstract |
中堅看護師の学習ニーズ等の調査の質問項目の概念枠組みを形成するための面接調査を行なった。首都圏大学病院および公立総合病院の中堅看護師を対象にし、その選定に当たっては、役職についていない経験年数6年以上実践においては主要な位置にある看護師で、専門的領域の資格取得や講習会等の参加がなく自らの専門性の追求を表明していない看護師とし、病院看護部より紹介を受け、約50名に面接の依頼をしたところ、協力が得られたのは、わずか5名であった。今後の職務上の展望を含めた看護職者としての目標、そのために起こしたい行動および現在の行動,これらのことに影響していると自覚している事柄について個別に面接を行い、質的に分析した。結果、(1)長く仕事を続けることに対する価値観、(2)家事や育児等家庭生活と仕事の両立に対する価値観、(3)仕事を続けることや家庭との両立の中に見出している個別の目標の尊重、の3つの主な考えがあることがわかり、単に看護実践力の向上を目指す学習行動に目を向けるのではなく、家庭や職業を含めた人生の中で求める学習行動が表されるような調査内容が必要であり、中心話題の提示方法、質問項目を検討した。調査は、300床以上の総合病院、専門病院等医療施設に役職のない中堅看護師の紹介をお願いし、調査依頼書と検討した調査票約4700を送付した。約2700名から回答を受けることができ、現在、分析中である。 主となる研究の他にも実践の場における学習支援に関する研究を進めた。教育のおける知識・技術・態度の重要性はいわれているが、態度については研究で焦点が当てられることが少なかった。今回、医療施設看護師長と共同で,態度の捉え方の質問紙調査を行なった。この結果では、中堅看護師の学習への関心は高く、行動も起こしやすいことがわかったので、中堅看護師の学習を認め、尊重する点が本調査の姿勢に影響を与えており、予想以上に高い質問紙の回収率につながったと考える。
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