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2005 Fiscal Year Annual Research Report

看護支援システムによる看護診断導入効果の定量的評価

Research Project

Project/Area Number 16592105
Research InstitutionYamagata Prefectural University of Health Sciences

Principal Investigator

倉島 幸子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教授 (30161730)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤澤 宏平  新潟大学, 医歯学総合病院・医療情報部, 教授 (10175771)
鳥谷部 真一  新潟大学, 医歯学総合病院・医療情報部, 助教授 (20227648)
Keywords看護支援システム / 看護診断 / 正確性評価 / 正確度評価尺度 / 無作為化臨床試験
Research Abstract

昨年度の無作為化評価試験の分析結果から、看護診断名の正答率は必ずしもシステム使用の方が高いとはいえなかった。しかし回答時間はシステム使用の方が手書きよりも短く、看護診断の正確性を損なわずに回答時間を短縮することができたというメリットがあると考える。
看護支援システムが看護診断の正確性を向上させるかどうかははっきりしなかったが、正解者に限っていえば正確度を向上させるようなので、例数を増やしたり他のケースを用いることで看護診断の正確性向上に寄与することが明らかになるかもしれない。この結果については、第12回日本看護診断学会の演題に採用され発表する予定である。
今年度は看護診断支援システムの改良点について、(1)患者のデータベース、(2)アセスメントツール、(3)看護診断マスターの観点から洗い出しをおこなった。その結果、「看護診断支援システム」として販売されている電子媒体は、マスターに看護診断ラベルと関連因子・診断指標・患者目標・看護介入が入力されていて看護師がクリックして選ぶというものであり、診断思考は看護師の頭の中で行っているというものがほとんどであった。今回、無作為化評価試験で用いた看護診断支援システムもほぼ同様であった。これより、看護師の観察項目が選択した診断名と診断指標から連動し、アセスメント(情報の整理・分析・解釈)から統合・照合にいたる思考過程によって看護診断を特定するシステムはまだ開発途上にあることが確認された。
看護診断の思考過程を支援するシステムを開発する上で必要な条件は、以下の通りである。
1)患者を観察する枠組みはM.ゴードンの「機能健康パターン」を用い、選択した看護診断ラベルの診断指標の選択から観察するための項目まで連動したものを使う。
2)看護診断マスターの作成は看護部で専任をおきNANDAの診断分類の中で使用頻度の高い看護診断名・共同問題を選んで取り組む。
3)患者観察のアセスメントから分析・統合・照合が行われ診断名が導かれるプログラム、および看護計画は患者の成果と達成期間・観察計画・看護治療が入力できるプログラムが求められる。
これらをもとに看護診断支援システムの改良版試作のプログラミングを行った。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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