2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護におけるフィジカルアセスメント教育に関するアウトカム評価研究
Project/Area Number |
16592108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山内 豊明 名古屋大学, 医学部, 教授 (20301830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角間 辰之 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (50341540)
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Keywords | フィジカルアセスメント / アウトカム評価 / 看護教育 |
Research Abstract |
質の高い看護を提供するためにはまず、必要とされる看護を判断するためのアセスメント能力が必要となる。本研究ではアセスメント能力の中でもフィジカル面に焦点を当て、基礎教育課程で修得できる知識・技術を明らかにし、教育方法とフィジカルアセスメント技能の修得の程度との関係を明らかにすることを目的としている。 一般に技術チェックと言われているものの多くは、技術の教授直後に修得の程度を確認するために行われる。しかし、技術チェックの実施自体が学生にとっての学習の動機づけになるという側面もある。本研究では、技術チェックを技術修得の程度を評価する目的としてだけではなく、学習を強化させる介入方法としても活用し、技術チェックの実施が技術修得にどのような効果をもたらすかについて検証することを目指している。 本年度はその第一段階としてアウトカム評価を設定すべき項目についての選定作業に向けて各種文献ならびに専門家への聞き取りなどを試みた。これまでにフィジカルアセスメント技能習得に関する確立した項目構成やその評価基準は知られておらず、次年度以降の研究を遂行するためにもこのステップは不可欠なものであることが明らかであった。 その結果、汎用性、普遍性、重要性、緊急性などの多くの側面から考慮し、呼吸機能に関するフィジカルアセスメント技能の習得がまず優先される項目であることが明らかになり、漫然と広くアウトカム評価を行うことよりも、特異的な領域に関して具体的に探究していく方が望ましいとも考えられた。そして次年度にはこれらの構成項目についての評価指標を整備し、具体的介入を行う段取りを整えた。
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