2004 Fiscal Year Annual Research Report
医療における患者と家族の意思決定への関与と看護師・医師の効果的対応能力
Project/Area Number |
16592110
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
伊東 美佐江 山口大学, 医学部, 助手 (00335754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 憲俊 山口大学, 医学部, 教授 (30140437)
メルビー キャロリン スー 山口大学, 医学部, 教授 (80379940)
正村 啓子 山口大学, 医学部, 教授 (40145339)
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Keywords | 意思決定 / 患者の自律 / 家族 / 看護師 / 医師 / 批判的思考能力 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、医療に対して行う意思決定において、実際に家族がどのように関与しているのか、また、医師や看護師と患者や家族の意思決定様式に関する認識を明らかにすることである。そして、医療現場に携わる医師や看護師のコミュニケーション能力と批判的思考能力の実態を明らかにすることである。調査の内容は、年齢・性別・婚姻状況・最終学歴などの基本情報、医療における意思決定への認識と好み、家族の医学的決定への関与であり、批判的思考能力を測定するためにCalifornia Critical Thinking Disposition Inventory(日本語版)を、コミュニケーション能力を測定するためにSwets P.によって作成された"How Well Do You Communicate"の翻訳版を使用している。 全病床数500床以上の2ヶ所の総合病院において、生命倫理審査委員会に倫理審査申請書並びに研究計画書を提出し、両生命倫理審査委員会より承認を受けた。また、各総合病院において、病院長、各診療科長、及び看護部長に対して、研究計画書に基づいて研究の依頼を行い、承諾を得た後に調査を開始している。質問紙の配布の際には、研究の目的や方法、返送方法、返送された質問紙の取り扱いや研究参加者の自由意思と無記名記入、研究者の連絡先等を明記したお願い文書を添付している。質問紙は、無記名で研究参加者の自由意思によって記入され、返信用封筒を用いて返送される。看護師に対しては、看護部長から各看護師長を通して、各看護師の手元に質問紙を配布し、両施設において計803部の質問紙を配布し、280部が返送され(回収率35%)、現在、結果を検討中である。医師・患者及びそのご家族に対しては、今も調査を依頼中であり、現時点で医師には250部、患者には300部、そのご家族には100部の質問紙を配布している。
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Research Products
(7 results)