2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療における患者と家族の意思決定への関与と看護師・医師の効果的対応能力
Project/Area Number |
16592110
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00335754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 憲俊 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30140437)
正村 啓子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40145339)
MELBY Carolyn・Sue 国立国際医療センター(研究所), 研究員 (80379940)
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Keywords | 意思決定 / 患者 / 自律 / 家族 / 看護師 / 医師 / 批判的思考能力 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
全病床数500床以上の2ヶ所の総合病院における結果を解析し、発表を行った。 患者からの調査結果より、患者の59%が「自分の治療などが決定される討論の場にいる」と回答し、75.4%が「自分の意見が自由にいえる機会がある」と、66.4%が「私の意見は医療者に聴かれていると思う」と、72.1%が「治療に対する私の同意が求められている」と、70.5%が「私の意思が医療者に尊重されていると思う」と、80.3%が「医療者との関係は良いと思う」と回答した。患者の40.1%と看護師の58.1%が、患者さんに判断する能力があり、重要な治療法などの医学的な決定を患者さんに代わって家族が行ってもよいと思うときがある程度あると回答した。また、患者とその家族に対して、今患者に行われている治療に関する認識を比較すると、「私の意見は医療者に聴かれていると思う」、「私の意思が医療者に尊重されていると思う」、「重要な治療法などの医学的な決定を医師と共にしている」、「自分で重要な治療法などの医学的な決定をしている」の項目は、患者の方が有意に高得点を示した。しかし、「病気が悪化すればするほど、病気について詳しく説明してほしい」、「たとえどのように悪いことでも、詳しく知らせてほしい」、「病気に関する情報は治療と同じくらい重要である」の項目は、患者より家族の方が有意に高得点を示した。 患者に判断する能力があり重要な治療法などの医学的な決定を行うときに、最も望む患者の意思を決める方法は、約三分の一の患者と約四分の三の看護師、約二分の一の家族が、医師や家族とともに十分に相談した後に患者さんが最終的に決める方法を回答した。意思決定の判断能力がある患者の重要な治療法などの医学的な決定の際の意思決定方法の好みは、患者と家族は様々な決定方法を回答していた。
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Research Products
(8 results)