2005 Fiscal Year Annual Research Report
インタラクティブな環境を提供する看護技術教育用システムの試み
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16592135
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Research Institution | Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
松田 日登美 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教授 (30219638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿原 加代子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (30214258)
桂川 純子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (40369608)
水野 智 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (10369605)
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Keywords | 看護技術教育 / インタラクティブ / ビデオコンテンツ |
Research Abstract |
平成17年度は、本研究におけるインタラクティブな環境として設計した電子掲示板機能の評価を行うために、システム使用者を対象にグループインタビューを行った。その結果、どこからでもリアルタイムで看護技術に関する質問・返答が得られ、利便性が高く効果的な学習システムであるとの評価を得た。一方で、掲示板に質問を記入することは自分の知識不足を他者に知られて恥ずかしく、教員に個別に質問する方がよいと感じている者がいること、また、自分が質問したい内容を適切に文章化することに困難を感じる者もいること、それらが電子掲示板の活用を妨げていることがわかった。今後、学習者の特性をふまえてシステムの更なる改修を行う必要があると考える。 また、システムの完成度を上げるために利用者からの評価が低かった点について改善した。画面構成は、本システムではVOD配信に耐えるためコンテンツのデータ量を少なくする必要があり、構成自体の改善が困難であった。このため、新たに制作したコンテンツは、これを補完するよう看護者の視点からのカメラアングル、同一動作を複数視点から撮影したシーン、ズームアップを多用し、より詳しい解説を挿入するなど内容を吟味した。本研究期間に作成したビデオコンテンツは、活動・休息援助技術について「安楽な体位の工夫」「体位変換」「車椅子移送」、環境調整技術について「ベッド整備」「就床患者のベッド整備」、清潔・衣生活援助技術について「清拭」「陰部洗浄」、症状・生体機能管理技術について「バイタルサイン測定」「採血」、感染予防の技術について「手洗いとガウンテクニック」、である。また、同じく評価の低かったコンテンツ選択フレームは、コンテンツの種類の増加によりさらに利便性が悪くなることが考えられたため、ツリー形式に改修した。
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