2005 Fiscal Year Annual Research Report
救急初療看護におけるケアの質評価に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16592159
|
Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
村井 嘉子 石川県立看護大学, 看護学部看護学科, 講師 (90300376)
|
Keywords | 救急看護 / 看護の質評価 / 患者満足 / 救急初療 / 救急外来 / 評価指標 / 看護実践プロセス |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の検討された質問項目に沿って、聞き取り調査を実施した。 調査開始前に、学内倫理審査委員会の承認を得る手続きを行い、その後施設管理者、および病棟管理者への説明を行い、研究協力の許可を得た。また病棟管理者より、現場スタッフへの周知が図られ、最終的には、研究者から(2)現場スタッフへの説明を行い、協力を得ることに同意を得た。 対象者は、二次、および三次救急患者とその家族であり、全身状態の安定が図られたことを病棟管理者に確認し、管理者より患者への研究調査承諾に関する内諾を得た後、研究者より再度説明し、調査研究に対する承諾書に署名を得た。聞き取り内容の中心は、救急部門を受診したときの医療職者とのかかわり、それに対する認識である。救急患者の特徴より、当時の記憶が全くない、あるいは記憶が途切れている、当時を思い出したくない等の理由より、十分な情報が得られることが困難な状況であった。現在、心血管系疾患を中心とする患者とその家族からのデータを得ることができ、一部分析を進めている。患者とその家族は、自らの身体状況を思い起こしながら、状況を再構成して語っていることが特徴であり、その状況に対して、看護者を中心とする医療職者がどのような関わりを実施し、それに対する受け止めが中心的な事柄である。次年度においても、データ収集を継続しながら、最終的な分析とまとめを進めていく予定である。
|