2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16592181
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Research Institution | Saitama prefectural university |
Principal Investigator |
坂本 めぐみ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (50279577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼宗 美幸 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (50214490)
長谷川 真美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00164822)
恩田 理恵 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (10307077)
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Keywords | 妊産婦 / 看護 / 栄養指導 / 食育 |
Research Abstract |
平成18年度は、平成17年に開発した看護職の妊産婦の栄養指導のための学習支援である、栄養指導のための教育の試行を行った。昨年検討した教育内容のうち、(1)食事摂取基準の理解(2)食事バランスガイドと妊娠期食生活指針の理解(3)食育の基本とその活動(4)食事記録を使った栄養指導の基本方法(5)視覚媒体を使った食事指導(6)パソコンソフトで行う妊産婦の食事指導(7)調理の基本、妊産婦の食事の基本(調理実習)について試行を行った。さらに妊産婦の将来的な食育の必要性と方向性を探るために、先駆的な食育の取り組みを行う地方都市への視察、保育所および幼稚園での食事の現状と母親への食育の必要性とその内容を、保育所400施設の質問紙調査、および学童保育25施設の保護者に対する食育の支援に対する質問紙調査を行った。 栄養指導の試行については、看護学生60名に試行し、その評価を行ったが、妊娠期の栄養所要量の理解はほぼ全員が理解できていたが、食事バランスガイドの活用は全員が行ったことがなく、基本的な理解から活用に対する繰り返しの指導が必要であった。栄養指導の具体的方法については、簡易な食品模型を用いた指導キットを開発し試行し、83.3%によく理解できたと評価を得た。パソコン栄養指導ソフトでは簡易で忙しい時間でも出来ることで調査対象全員が栄養指導の継続を希望し、栄養指導ソフトの使用方法を理解する事と産婦人科外来でのパソコン導入により、妊娠期の栄養指導が簡便に行える可能性が高いことが明らかになった。 さらに保育所および学童保育での食行動の調査を行い、乳幼児からの朝食欠食や生活リズムの変調からくる食生活の乱れが多く見られ、その原因として非妊時および妊娠期からの女性への教育の必要性を示唆された。分娩から育児期の母子の食生活まで視野に入れた健康教育として栄養指導を行う必要性が明らかとなった。
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Research Products
(2 results)