2004 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性腎症透析患者の炭酸入浴剤足浴による下肢壊疽予防ケアの開発
Project/Area Number |
16592185
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
川端 京子 大阪市立大学, 医学部, 講師 (50290367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 結華 大阪市立大学, 医学部, 講師 (80236645)
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Keywords | 糖尿病性腎症 / 透析 / 糖尿病性下肢壊疽 / 皮膚血流 / 高濃度人工炭酸泉 / 炭酸入浴剤 / 足浴 |
Research Abstract |
1.対象者:O大学の健康な男子学生10名(年齢22.5±4.0歳)とO市内のシルバーセンターに通う男性12名(年齢63.5±0.4歳)、計22名の対象者で、事前に研究目的、方法を書面および対面で説明し、同意書を得られた者。2.測定器機:レーザー・ドップラー皮膚血流計、皮膚温度計、経皮酸素分計使用等。3.測定方法:全対象者は、同時間、同場所で2日間にわたり、市販の炭酸入浴剤による足浴と、湯のみの足浴をランダムに実施した。ベッドで臥床安静30後、両足背部に皮膚血流、皮膚温度のプローベを装着し、座位で足浴開始前から足浴10分間と足浴後50分後まで約1時間測定した。4.分析方法:全対象者の2種類の足浴時の各測定値を比較する。その際、皮膚血流値は個人差があるために、変化率(%)で示した。また、連続変量の結果は、平均値±標準偏差で示し、学生と高齢者それぞれの2群間(入浴剤足浴群と湯群)の有意差検定に2元配置分散分析を行った。 5.結果・考察:足浴の違いによる下肢血流促進効果について 1)皮膚温度について:学生、高齢者ともに、足浴の違いによる主効果(学生群右下肢:p=0.332,左下肢:p=0.497、高齢者群右下肢:p=0.921、左下肢:p=0.431)は示されなかった。 2)皮膚血流について:学生の場合、足浴の違いによる主効果(学生群右下肢:P=0.007、左下肢:p=0.023)は、両足背部皮膚血流変化率ともに有意差は見られた。高齢者の場合、足浴の違いによる両足背部皮膚血流変化率の主効果は(高齢者右下肢:P=0.056、左下肢:P=0.026)左足背部血流のみ見られた。経皮酸素分圧データは、現在分析中である。 以上より、今回の皮膚温度や皮膚血流変化率の結果において入浴剤足浴は、高濃度炭酸泉浴と同様な効果が得られる可能性を示唆している。
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