2005 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性腎症透析患者の炭酸入浴剤足浴による下肢壊疽予防ケアの開発
Project/Area Number |
16592185
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
川端 京子 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (50290367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 結華 大阪市立大学, 医学部, 講師 (80236645)
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Keywords | 糖尿病性腎症 / 透析 / 糖尿病性下肢壊疽 / 皮膚血流 / 高濃度人工炭酸泉 / 炭酸入浴剤 / 足浴 |
Research Abstract |
1.対象者:O市内の透析クリニックに通院する糖尿病性腎症透析患者11名(平均年齢62±13歳)で、事前に研究目的、方法を書面および対面で説明し、同意書を得られた者。2.測定器機:レーザー・ドップラー皮膚血流計、皮膚温度計、経皮酸素分圧計使用等。3.足浴方法:炭酸入浴剤による足浴には、花王株式会社に依頼して製造してもらった無色無臭の炭酸入浴剤2個(45g×2)とお湯38℃10リットルを。湯のみの足浴には、お湯38℃10リットルを使用。4.測定方法:全対象者に、透析クリニックの一個室にて2日間にわたり、炭酸入浴剤による足浴と、湯のみの足浴2種類をランダムに日を変えて実施した。透析日の透析開始前に、測定器機のプローブを装着し、座位安静10分、足浴10分間、足浴終了5分の計30分間、連続に測定した。5.分析方法:全対象者の2種類の足浴時の各測定値を比較する。その際、皮膚血流値は個人差があるため、変化率(%)で示した。また、入浴剤足浴群と湯群の各測定値に関する連続変量の結果をWilcoxonの符号付順位検定を行った。 5.結果・考察:足浴の違いによる下肢皮膚血流促進効果について 1)皮膚温度について:入浴剤足浴と湯足浴10分間では、両足背部皮膚温度は足浴開始前より約3-4℃上昇を示した。しかし、入浴剤足浴群と湯足浴群を比較して有意差は示されなかった。 2)皮膚血流について:入浴剤足浴では、足浴10分間で両足背部皮膚血流変化率が最大160%増加したが、湯足浴では最大6%の増加であった。Wilcoxonの符号付順位検定の結果、足浴5分時(p<0.01)、足浴7分時(p<0.01)、足浴10分時(p<0.01)、足浴終了5分後(p<0.05)と、入浴剤足浴群は湯足浴群に比較して有意差を示した。以上より、今回の結果において炭酸入浴剤による足浴は、湯足浴に比べて皮膚血流量を有意に増加し、下肢皮膚血流促進効果の可能性を示唆している。
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Research Products
(1 results)