2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16592198
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
人見 裕江 島根大学, 医学部, 教授 (30259593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 陽子 関西国際大学, 人間学部, 助教授 (00341040)
小河 孝則 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90284059)
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
井上 仁 島根大学, 医学部, 助教授 (00176439)
仁科 祐子 島根大学, 医学部, 助手 (70362879)
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Keywords | 認知症ケア / 美容 / 免疫機能 / 動脈硬化指数 / 攻撃性 / スタッフ教育 |
Research Abstract |
本年度は、痴呆性高齢者ケアにおける美容の効果に関する研究を具体的に実施した。 1.グループホームやデイサービスにおける痴呆性高齢者ケアの実態と美容を取り入れたケアの効果について、事例分析、免疫機能、動脈硬化指数、家族に及ぼす美容の効果、およびスタッフをはじめとするケア提供者へ及ぼす影響について分析検討した。 2.化粧が及ぼす生理・心理的反応に関する基礎的研究(北川・人見、2006)を行い、手軽にできる口紅について、心理的変化および脳活動・自律神経機能に与える影響について検討した。 口紅をつけた結果、これまでの報告にもみられるように、化粧による気分の高揚や積極性の向上などの心理的変化が認められた。しかし、このような心理的変化では、脳活動・白律神経機能には有意な影響を与えないことが示唆され、論文投稿中である。 3.ベルリンにおける第22回アルツハイマー病協会国際会議に参加し、世界の認知症ケアに関する情報を得た。 4.A老年性痴呆疾患治療病棟における攻撃的行動のある認知症高齢者に対するスタッフの態度とバーンアウト症候群との関係をパイロットスタデイとして調査した。攻撃的行動を否定的に捕らえるスタッフはバーンアウト傾向にあることが示唆され、認知症ケアにおける看護介入の方策、およびスタッフ教育について、検討する必要性が急務であることが示めされた(人見・中平・中村・他、2006)。そこで、大阪および山陰地方の介護施設のスタッフ約1,500人を対象に、調査研究を行った。また、代替療法を用いた介入研究を地域の病院における療養型治療病棟や特養において実施し、本人だけでなくスタッフおよび家族への波及効果がある傾向が示された。 今後、全国の痴呆症ケアに関わる病院や施設及び事務所等に勤務するスタッフの態度とバーンアウト症候群との関係を明らかにし、介護提供者の教育システムを構築に関する示唆を得ると共に、提言をする予定である。
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Research Products
(5 results)