2004 Fiscal Year Annual Research Report
現代における都市の祭りのパフォーミング・アーツ〜高知よさこい祭りの創造と進化
Project/Area Number |
16602005
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岩井 正浩 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80036392)
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Keywords | 高知よさこい祭り / よさこい鳴子踊り / 現代の都市の祭り / よさこい節 / 祭りのパフォーミング・アーツ |
Research Abstract |
平成16年度は、6月に韓国での民族舞踊調査と、高知市でよさこい祭りに関する聞き取り調査を実施した。8月は聞き取りと本番を調査した。9月初旬には高知市での全国の高校生による「よさこい甲子園」を調査、さらに中旬では地区競演場の責任者に聞き取り調査を行った。10月下旬から11月上旬にかけては、ハンガリーのチャールダーシュ、ポーランドのマズルカ調査を実施した。11月にはよさこい祭りの作曲家で、キーパーソンである三谷章一氏とよさこい祭り全般について長時間の聞き取りを実施した。そして平成17年1月には、沖縄県における4つの高校の郷土部の民俗芸能・舞踊を調査した。 平成16年度は、中心的に地区競演場の責任者と作曲家三谷章一氏に焦点を当てるとともに、韓国、ハンガリー、ポーランドにおける民族舞踊調査を行った。高知市のよさこい祭りが、市民レベルで支えられ、運営されてきていること、《よさこい節》を重視し曲の中にオリジナルな形で取り入れるチームが大多数を占めてきていること、和風な衣装・振りを意識的に取り入れパフォーマンスしていることが特徴として確認できた。昨年、50回大会を経て新しい100回大会へ向かうよさこい祭りは、心配された衰退ではなく、さらなる進化を遂げつつあることが判明した。これは単なるイベントではなく、地に足のついた年中行事としての祭りの定着である。さらに諸外国および沖縄県での民族舞踊の比較研究では、パフォーマンスという根源的欲求が現代人の中にあることも明らかとなった。
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Research Products
(2 results)