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2005 Fiscal Year Annual Research Report

表像と素材のはざまの木像嵌-日本・北欧・イタリア

Research Project

Project/Area Number 16602007
Research InstitutionKanazawa College of Art

Principal Investigator

村井 光謹  金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (50229944)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上田 恒夫  金沢美術工芸大学, 美術工芸研究所, 教授 (00112491)
Keywords木象嵌 / タルシア / イタリアルネサンス / スウェーデン
Research Abstract

北イタリア主要都市(モデナ、ベルガモほか)のルネサンスの木象嵌を重点的に調査し、イタリアとの比較の観点からエベニスト工房・材料店(パリ)、道具博物館(神戸、トロワ)及び内国外の木象嵌産地(箱根、Loro)、専門美術館(本間美術館)に取材した。内外の現代的なタルシア制作(戸島甲喜、E.Sottsas=Fedeli)にも着目した。イタリアにおける木象嵌研究は近年非常に活発化しているが、今なお新史料の発見が続く段階であり学会もない(Dr.Bagatinの指摘)。我々のテーマである技法と表象の問題に触れた研究はほとんどない。我々の研究テーマが未開拓であることを再認識した。そのために試作のほかイタリアの木工職人と修復家の取材が重要であった。
以上の調査の結果をふまえて、検討中の、またこれから検討すべき個別課題として、以下のものがある。いずれも内外の専門家の間で重要視されていない。
[技法・素材について]ルネサンス期のニス、焦がし(ombreggiatura)の方法、さまざまな着色法。これらについてはイタリアでもほとんどわかっていない。
[祈祷席と木象嵌の関係]教会内陣の祈祷席(coro)をかざる木象嵌の、従来の観賞法・撮影法には、大いに問題がある。また、祈祷席の機能と歴史自体もっいてよくわかっていない。これらは、木象嵌が制作された当初の状況を知るのに不可欠である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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