2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16604003
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
椿 美智子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20221418)
|
Keywords | 潜在クラス / 学生の個人差 / コンジョイント計測 / 応用力のつくテキスト / 学習プロセスのテキストデータ / 学習型PDCA・CAPDサイクル / QFD(品質機能展開) / 学習行動 |
Research Abstract |
本年度も,科学高等教育に関して,品質システム工学的アプローチにより,継続的に様々な角度からの研究を行い成果が上がっている。 1.論文「高校教育の質的向上に対する要望と生徒側の特性との関係解析のためのアンケート調査設計とモデル構築」は,行動計量学会誌,Vol.32,No.1,pp.1-19に掲載された。さらに,学生の特性・学生の個人差を潜在クラスを用いてモデル化することへ研究を進めた。その成果に関しては,「教育の質的向上のための潜在クラスを用いた個人差の分析に関する研究」を日本品質管理学会第77回研究発表会で発表し,"Classification of Learning Styles of University Students After Quality Improvement of Lesson Using Latent Class of Structural Equation Modeling"を国際学会European Conference on Educational Research 2006に投稿中である。 2.国際学会発表"A Study to Improve Quality of Education by Using Two Conjoint Measurements for The Teaching Method and The Study Method"(Proceedings on International Conference for Quality '05,V-13)では,大学における数学の教授法と学習法の関係を分析するために2つのコンジョイント計測を用いたアンケート調査を設計し,その関係性の分析をグラフィカルモデリングによって行った研究の成果を示した。 3."A Study on Constructing Text of Applied Mathematics Practicable for Current University Students"(国際学会European Conference on Educational Research 2006に投稿中)は,理工系大学の数学において,現代の学生に対して応用力のつくテキストの構成を研究した成果である。 4.論文"A Study on Learning Typed PDCA and CAPD Cycles for Quality Improvement"(Journal of Systemics, Cybernetics and Informatics, submitted)は,学習型PDCAサイクルとCAPDサイクルを提案し,実際に学習目標をどちらかのサイクルで行った学習プロセスのテキストデータをテキストマイニングにより分析することにより,両サイクルの特色の比較を行い,さらに各個人の学習プロセスの改善点を把握できることを示した研究成果である。 5.論文"Deployment of Quality Characteristics for Lessons for Current Students-Extension of Tai Model toward Quality Improvement of Education-"(Quality in Higher Education, submitted)は,品質機能展開(QFD)の田井モデルを大学の数学教育に拡張し,教育効果を高めるための品質特性を展開し,さらに,授業の改良によって学生が改善するようになるであろう学習行動の展開を行った研究成果である。
|
Research Products
(1 results)