2004 Fiscal Year Annual Research Report
高速光無線LANシステムを用いた次世代教育スタイルの提案と実証実験
Project/Area Number |
16604008
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
清水 賀代 日本女子大学, 理学部, 助手 (20318794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小舘 香椎子 日本女子大学, 理学部, 教授 (20060668)
藤川 知栄美 東京工芸大学, 工学部, 助手 (70319375)
坂牧 貴子 日本女子大学, 理学部, 助手 (90318585)
浦野 義頼 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (80287995)
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Keywords | 光無線LAN / 次世代教育スタイル / e-Learningシステム / リアルタイム双方向配信 |
Research Abstract |
(1)物理の講義と実験の連携をはかるための教材のコンテンツ化 マルチメディアコンテンツのオーサリングツールAPSEMを用いて物作り実験として学生に人気のある「ホログラフィ実験」のコンテンツ開発を行い、これを用いて実証実験を行った。今回の対象は、物理情報分野の学生38名であり、1回の授業人数は8名(2グループ;@4人)で行った。実験授業は、物に触れること、共同作業することから学ぶことも多いため、対面授業とe-ラーニングを効果的に組み合わせたスタイルを提案した。テキストは、Web上に公開しているため、授業前に予習を促すために各自ダウンロードし、授業は、原理説明及び実験装置の取扱いのデモンストレーションは、対面式で行った。実験は、各グループのペースで進めることができる、e-ラーニングで授業を進めていった。しかし、補助教材だけでは解決できない問題については、助手が対応した。 この提案したスタイルで実験授業を行うことにより、装置の取り扱いの質問が激減した。これは、少人数のスタッフで丁寧な実験教育の可能性を示したと言える。実験終了後、学生の原理・技術的理解度を調べるために、理解度チェックテストを実施した。テスト及びアンケートは、WebCTを用いてアクセス管理・集計を行った。学生の理解度チェックテストの結果は、平均81点(100点満点)であり、高い理解度が確認できた。また、アンケート結果から、学生はコンテンツの必要な所だけを繰り返し見ることが可能であり、自分たちで実験を進められた達成感が得られたことがわかった。他のテーマについてもこのスタイルを導入して欲しいとの意見も多数得られた。 (2)物理実験教育用コンテンツなどの配信に際し,光無線通信システムの性能検討ためのデータ収集 日本女子大学と早稲田大学間の既設の光無線システムにおいて,視程データ、降水量などの基礎的データを年間を通して継続的に取得し,電波無線との併用など天候依存性に対して検討を行った。その結果、台風などの大雨の場合においても、通信可能であることがわかった。年間を通し、99.9%の回線稼働率が得られることがわかった。0.1%の不稼動は年間を通じて断絶的に生じたものであった。 また、光無線LANを用いて早稲田大学教授による通信の概要をライブによる形態の遠隔講義を行った。学生は専門性の高い授業内容と、e-ラーニングの実体験によってネットワークやシステムについても高い関心を示した。
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Research Products
(5 results)