Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50167681)
山崎 洋子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40311823)
西村 宏 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30029722)
近森 憲助 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40108874)
藤村 裕一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00335829)
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Research Abstract |
本年度の研究実績は,構成員の協同研究と個別研究に分けることができる。 前者としては,研究協力校(福岡市立赤坂小学校,福岡市立若宮小学校,京都市立御所南小学校,ロンドン市立イヴラインロウ小学校,イギリスのイセックスのモルシャム校)らと日英総合学習セミナーおよび「総合学習と教科学習の連関を考える」研究会(10.28-29,10.23-11.2)を開催し,日本とイギリスの教師ら20名からカリキュラム観,教科観,「教科と総合学習の時間」の授業観、「学びにおける統合」等についての考えや意見を聴取し議論したことが,挙げられる。 後者としては,授業観察と研究討議(赤坂小学校,若宮小学校,兵庫県篠山市立今田小学校,御所南小学校,きのくに子どもの村学園,イギリスのイセックスのモルシャム校,ロンドンのイヴラインロウ小学校),そしてテレビ会議システムを介したイヴラインロウ小学校の継続的授業観察とインタビューを実施した。これらによって,体験学習を対象とした学びがどのような変容をもたらすかの観察をおこなったことが,挙げられる。 年度当初の計画の観点からその進捗状況を概括すると,以下のようにまとめることができる。 (1)総合学習を子どもの自己実現の場とし得る授業から,教師が子ども理解の能力を基本としつつ,知識に裏づけられた,カリキュラム構想能力,カリキュラム編成能力,授業展開能力をもっていることが,「学び」の連関性の強弱に影響を与えることが明らかとなった。 (2)「学び」というものが統合される場としての授業をいかに構成するかは,学校独自のいわば学校文化がどの程度できているかに依存するかが明らかとなった。
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