2005 Fiscal Year Annual Research Report
スクレーピーマウス・BSE血清・尿中逸脱蛋白質の網羅的解析と早期診断への応用
Project/Area Number |
16613010
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
横田 愽 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (90137414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堂浦 克美 東北大学, 医学部, 教授 (00263012)
森 清一 北海道立畜産試験場, 場長 (10390824)
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Keywords | BSE / スクレーピー / 血清中蛋白質 / 血清中金属 / 生前血液診断 |
Research Abstract |
昨年度、スクレーピー感染マウスの血液から、3種類の自己抗体蛋白質を検出することに成功した。個体によって増減はあったが、この検出率は感染マウスの8割を超していた。昨年イギリスのウエブリッジ研究所に、上記研究成果を基に、BSEの血液50頭分と正常牛血液同じく50頭分を分与していただき、今年度は血液中越脱蛋白質の検出と金属の測定を行った。BSE血液10頭分の中から、ウエスタンブロッチングにより神経特異蛋白質が血液中た逸脱する事を発見し、さらに10頭分の金含量を調べたところ、明らかに正常牛10頭のそれとは異なる結果を得た。このような神経特異蛋白質の逸脱と重金属の増減が、予測される機序から生前の血液に現れる可能性が高く、生前検査に応用できる可能性が示された。しかしながら、この方法は異常プリオンを直接測定するものではないために、上記二つの成果を基に直ちには確定的診断法に発展できない。今後は、1.BSEの血液どれにも逸脱しているか? 2.BSE発症前にこのような特徴的結果が得られるか? 3.BSE以外の疾患でも自己抗体や金属イオンのバランスの変化はあり得るので、正常牛および他の疾患牛を含めて1000頭分の血液中の濃度を明らかにする必要がある。そのために、今後200頭分のBSE血液を分与して頂き、もれなく逸脱する神経特異蛋白質の同定と重金属測定の両方面から安全で確実な検出法を開発して行く必要がある。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 獣医生化学2005
Author(s)
斉藤昌之, 鈴木喜彦, 横田博
Total Pages
234
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より