2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16614011
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大井田 隆 日本大学, 医学部, 教授 (40321864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 英世 日本大学, 医学部, 助教授 (90120584)
三宅 健夫 日本大学, 医学部, 講師 (30181994)
兼板 佳孝 日本大学, 医学部, 助手 (40366571)
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Keywords | 妊婦 / 睡眠障害 / Restless Legs Syndrome / 疫学 |
Research Abstract |
女性の妊娠,出産などによっておこる睡眠障害の存在は一般にもよく知られている。ところが,睡眠に関する疫学的調査,研究において先進的な地歩を占める米国においても,女性の睡眠問題に関する調査研究は非常に少ない。米国睡眠障害研究委員会の報告書によれば,睡眠研究における文献の85%が男性に関して行われている。特に,月経周期・妊娠・周産期や閉経に関連する睡眠障害の訴えが高いにもかかわらず,睡眠についての知見の大部分は男性に関するものが多数を占めている。 また、特に最近不眠の原因として注目され、妊婦に多いといわれているRestless Legs Syndrome:むずむず脚症候群(以下RLS)は19.9%の妊婦がこの調査においてRLSを訴え、この症状のある妊婦はない妊婦に比べ不眠症の割合が有意に高く、睡眠時間も有意に短いことが報告された。 しかしながら、この調査は自記式アンケート方式でRLSに関連する質問項目もその信頼性について内外から指摘され、さらなる調査の進展が期待された。一方、RLSは夜間睡眠中に不快な耐え難い感覚が起こり、下肢を中心に不穏な運動が見られ、貧血の症状を持つ妊婦の睡眠障害の大きな原因と他の研究からは報告され、さらなる研究が望まれている。 そこで、RLSの国際的に認められたクライテリア(International Restless Legs Syndrome Study Group)を参考にしたRLSに関する日本語版面接用調査票を開発した。日本全国の産婦人科医療機関約1,000箇所に作成した調査票を送付し、300箇所の医療機関から回答があり、約20,000人の妊婦が回答した。18年度はその解析を実施する。
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