2004 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノチューブのナノデバイスへの応用-合成からデバイスへ
Project/Area Number |
16631011
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (80344232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 幸治 独立行政法人理化学研究所, 極微デバイス工学研究室, 主任研究員 (30211048)
水谷 孝 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70273290)
丸山 茂夫 東京大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90209700)
荻野 俊郎 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (70361871)
畠山 力三 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00108474)
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Keywords | カーボンナノチューブ / ナノデバイス / 量子効果デバイス / バイオセンサー |
Research Abstract |
「カーボンナノチューブのナノデバイス応用」に関して、平成16年度に4回の調査研究、および2回の企画調査を行い、計6回の会合を持った。4回の調査研究は、理化学研究所(6月)、大阪大学(7月)、東京理科大学(9月)、九州大学(2月)で実施し、2回の企画調査は名古屋大学(8月)、東北学院大学(9月)で実施した。 調査研究では招待講演者と、企画調査研究に所属している研究者の研究内容を中心に調査を行なった。招待講演者(敬称略)は塚田捷(早大)、落合幸徳(NEC)、吾郷浩樹(九州大学)、斉藤毅(産総研)、石田真彦(NEC)、佐藤信太郎(富士通)、中嶋直敏(九大)、塚本竹雄(理研)、石渡洋一(理研)である。また企画調査研究に所属している研究者は、4回の調査研究において全員最近の研究内容について紹介を行なった。調査研究の内容は合成・プロセス6件(ピーポッドの作成、DNA/金属内包CNT、アルコール成長によるカイラリティー制御、絶縁物保護、SPMプロセス成長等)、電子物性5件(量子相関ドット、単一CNTのラマン測定、フォトルミネッセンス、朝永-ラッティンジャー液体と超伝導、有機物内包CNT、CNTトランジスタ等)、光物性1件(ラマン分光)、デバイス(単一電子トランジスタ、バイオセンサ、光トランジスタ、FED、CNT配線等)、計測・評価3件(プローブ技術、TEMによるカイラリティ計測等)、理論・設計8件(ラマンの理論的解釈、水素終端によるCNTの磁化等)の調査研究を行い、カーボンナノチューブ研究の最前線を調査し、カーボンナノチューブが将来のナノデバイスとして極めて重要な材料である事を認識した。企画調査においては、今後の特定領域策定の為の打ち合わせを行なった。
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