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2004 Fiscal Year Annual Research Report

大気汚染と気候・降水・植生系間の大陸スケール相互作用に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 16634008
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

中島 映至  東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (60124608)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 正明  東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (70188051)
近藤 豊  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20110752)
河村 公隆  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (70201449)
北 和之  茨城大学, 理学部, 助教授 (30221914)
早坂 忠裕  東京大学, 総合地球環境学研究所・研究部, 教授 (40202262)
Keywords大気汚染 / 気候・降水・植生 / エアロゾル / 研究計画調査 / 放射強制力
Research Abstract

大気汚染が引き起こす気候影響調査の諸要件を調査した結果、次のことが明らかになった。(1)大気汚染ガスからのエアロソル形成過程の中で有機エアロゾルに関する過程について研究が不足している。エアロゾルの光学的特性のモデル結果は未だに観測と大きな違いがある。(2)これらの過程をアジア域において観測するために、UNEP/ABC、JAXA/SKYNET、NASA/AERONET、GEWEX/BSRN等を組み合わせることが有効である。(3)雲レーダーとライダーを組み合わせた新しい観測システム、MIDORI/GLIやEOS/MODISなどの新しい衛星イメジャーが、エアロゾルと雲のモデリングの問題点を調査するために効果的である。(4)アジア域に存在する放射収支データ、日照時間データ、視程データによると20年間のデータには経年的な変化が含まれており、モデル結果との比較がモデルの検証にとって重要である。(5)大気大循環モデルを利用した共生プロジェクトの20世紀再現実験結果や新たに実施した計算結果によって、気候形成にはエアロゾルの影響が大きいことが明らかになったが、雲場、放射強制力、降雨場についてはモデルのパラメタリゼーションに強く依存することがわかった。
以上の検討によって、エアロゾルの気候影響を調査し、モデル化する本格的な調査が必要なことが明らかになった。諸過程のモデリングの改良のためには、散在する過去のデータや衛星データの収集と解析、現存する観測ネットワークの有機的結合と観測が有効である。モデリングに関しては、有機エアロゾル、エアロゾルと雲の相互作用過程、降雨過程、降雨と日射量の植生への影響過程のモデル化の構図が得られた。これらの調査の過程で、UNEP/ABC(国連環境計画/褐色大気雲プロジェクト)の観測計画を立てることができ、国際貢献を行った。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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