Research Abstract |
本研究では申請どおり,以下の2点について企画調査を行った. 1.遺伝看護専門看護師の教育制度・内容に関する会議の開催および教育シンポジウムの開催 平成14年度中に3回,本研究班全員が集まる企画会議を開催した.班員の遺伝看護専門看護師の教育に関する研究状況を報告し,わが国の遺伝カウンセラー制度の状況,特に大学院修士課程レベルの教育制度について情報交換した.また,遺伝カウンセラーと遺伝看護専門看護師の相違を明確にするため,2005年2月に本研究メンバーと臨床遺伝医,臨床看護師,日本看護協会の役員,遺伝カウンセラーコースの修士学生を指導する北里大学教授を交え,聖路加看護大学で臨床におけるカウンセラーと専門看護師の役割について意見交換・検討会を開催した. また,カナダ・トロントで開催された第17回国際遺伝看護学会では,本研究メンバーの塚原と海外共同研究者のDr.Frazier(米国),Dr.Skirton(イギリス)が各国における遺伝領域の看護師の教育制度や研究領域の展望について成果発表した.また,発表後にわが国の教育研究との連携を協議した(飯野,塚原,Dr.Frazier, Dr.Skirton).その協議で,本年9月18,19日に山口大学で開催する第4回日本遺伝看護研究会学術集会で,Dr.Skirtonにイギリスにおける遺伝看護専門看護師の役割について基調講演を依頼できた. 2.教育研究者ネットワークの構築及びホームページ,メーリングリストの開設 遺伝医療における臨床看護師,教育・研究者のネットワークを強化するため,日本遺伝看護研究会の協力のもと,研究会専用ホームページを開設し,意見交換しやすいよう掲示板機能を付加した.教育研究者の他,遺伝臨床看護師を含めたメーリングリストを設けてネットワークを強化し,情報交換を用意にした. 以上によって,企画調査申請時の2つの目的をすべて達成した.
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