2004 Fiscal Year Annual Research Report
高精度・高次元医用画像時代における次世代「人体アトラス」の構築
Project/Area Number |
16650017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 健策 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (10293664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末永 康仁 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (60293643)
北坂 孝幸 名古屋大学, 情報科学研究科, 助手 (00362294)
目加田 慶人 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (00282377)
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Keywords | 医用画像診断支援 / 画像アトラス / 画像認識 / セグメンテーション / 解剖学的知識 / 気管支 / CT / データベース |
Research Abstract |
本研究の目的は,高精度・高次元医用画像時代の到来を踏まえた,全く新しい形での「次世代人体アトラス」構築に関する研究を行うことである.本研究では,「人体構造情報に関してどのような形で計算機上に蓄積するのか?」「蓄積された情報をどのように利用すれば,例えば計算機支援画像診断などに活用可能なのか?」に関して,組織的な調査研究を行った.対象を胸部領域に限定し,計算機が理解可能な形の胸部アトラス実現を目指した.ここでは主に,胸部アトラス実現に関する基礎的な手法の検討を行った.ここでは,(1)領域情報に関するアトラス,(2)分岐構造といった構造情報に関するアトラス,(3)解剖学的構造の個人相違に関するアトラス,(4)解剖学的名称といった記述情報に関するアトラス,の4つを軸として,それぞれに関する検討を行った. (1)各アトラスの仕様検討 領域情報,構造情報,解剖学的構造の個人間相違,記述情報に関するそれぞれのアトラスをどのように実現するのかを組織的に検討した.特に計算機上でのデータ構造の実現のしやすさ,アトラスを入力する労力の妥当性,各個人の高次元医用画像とアトラスとの照合のしやすさなどといった複数の観点から検討を行った. (2)各アトラスと各高次元医用画像との対応付け方法の検討 計算機上に実現されたアトラスと各個人の医用画像とどのように対応付けるのかを検討した. (3)アトラス入力システムの構築 対象として胸部の気管支を取り上げ,気管支に関する「領域情報」「構造情報」「解剖学的構造の個人相違」「記述情報」それぞれを入力するためのシステムを構築した.入力者の負担を軽減可能なアトラス入力システムを実現した. (4)症例画像データベースの構築 「次世代胸部アトラス」構築に必要な3次元胸部CT像データベースの構築を行った.
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Research Products
(7 results)