2005 Fiscal Year Annual Research Report
3次元連続物体の可視化のためのマルチスケール・ナビゲーションの研究
Project/Area Number |
16650039
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
鳥脇 純一郎 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (30023138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目加田 慶人 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (00282377)
長谷川 明生 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (20126890)
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Keywords | ナビゲーション診断 / 仮想化内視鏡システム / 3次元画像表示 / コンピュータ支援診断 / 気管支枝名自動表示 / 仮想化大腸内視鏡 |
Research Abstract |
1 ナビゲーションの個別的実現 一般化ナビゲーションの個別的実現として、通常の空間軸に加えて、解像度スケール軸、および、不透明度軸のナビゲーションを実現し、実際に人体CT像を用いた実験を行った。 1.1 解像度スケール軸に関するナビゲーション 10ミクロンオーダーからセンチメートルオーダーにわたるナビゲーション表示画像を作成した。実験では、実人体の胸部X線CT像とマイクロCTによる伸展固定肺標本の画像を用いて、"バーチャルエンドスコピー"的な映像を提示し、医師および工学者に依る評価を行った。ミクロンオーダーの画像では、肺胞および細気管支の3次元形状というこれまで見られなかった映像が得られ、新たな肺疾患診断情報を得る可能性が示唆された。本成果は斯界の最大の国際会議である北米医学放射線学会(RSNA)で発表し、評価を得た。 1.2 不透明度軸に対するナビゲーション これは、気管支、大腸、および肺内部のナビゲーションシステムを開発し、不透明度軸に沿うナビゲーションを実現した。この場合は同一対象に対しても視覚効果や対象の見え方が全く変わり得る事を実証した。この結果、例えば大腸におけるポリープや肺の腫瘤影の印象が大きく変化しうる事を示した。これは今後のナビゲーション診断の評価に関して重要な知見を提供するであろう。 2 ナビゲーションにおける情報強化 ナビゲーションの一般化に伴い、種々の付加情報を画面に提示する手法を検討した。この実現の一実験として、仮想化気管支内視鏡の画面上に、気管支枝の解剖学的名称をリアルタイムで表示するシステムを開発し、実際の医学教育および診断に利用して有効性を確認した。この一部は2005年北米放射線学会(RSNA2005)Inforad部門で発表し、優秀論文賞を受賞した。
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Research Products
(10 results)