2004 Fiscal Year Annual Research Report
多チャンネル表面筋電図の統計的処理によるアルファ運動ニューロン数の推定
Project/Area Number |
16650106
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
赤沢 堅造 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30029277)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐古田 三郎 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00178625)
奥野 竜平 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (90294199)
|
Keywords | 筋電図 / 上腕二頭筋 / 運動単位 / 表面電極 / 発火頻度 |
Research Abstract |
随意収縮における筋の機能的最終単位は運動単位(アルファ運動ニューロン(脊髄前角細胞)とその神経支配を受けている筋線維群からなる集合)である.1つの筋はサイズの異なる多数の運動単位からなる.本研究は,等尺性随意収縮時の多チャネル表面筋電信号の統計的処理により,運動単位数(アルファ運動ニューロン)を推定する新しい理論を提唱し,臨床診断への適用可能性を示すことを目的とする.また,筋電信号発生のモデルの構築とシュミレーション実験により,推定法の妥当性と推定誤差を明らかにする.これまでの報告例と比較可能な上腕筋と総指伸筋を被験筋として,本年度は下記の研究項目について研究を遂行した. 1.計測システムの構築 等尺性収縮の計測システムを構築した(表面筋電図計測システム申請),筋張力,筋電図,筋音図を計測し,計算機に格納するものである.電極間隔は2,45mm,電極の大きさは1mm径とすることで,可能な限りシャープな活動電位波形となるよう多チャネル表面筋電信号を計測した. 2.単一運動単位発射周波数の推定 表面筋電図を用いて単一運動単位の同定を行うたった.最大随意収縮力の7%での等張力収縮において,1つの運動単位活動電位波形を同定し,発射周波数を推定した.
|