2004 Fiscal Year Annual Research Report
極端に深い高分解能光コヒーレンストモグラフィの開発と末梢血管断面のインビボ観察
Project/Area Number |
16650107
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春名 正光 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20029333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 直人 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10261992)
近江 雅人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60273645)
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Keywords | インフォーカスコヒーレンスゲート検出法 / 光トモグラフィ(OCT) / Deep Hi-OCT / ファイバASE光源 / 血管のOCT |
Research Abstract |
今年度はインフォーカス・コヒーレンスゲート(IFCG)検出法を利用して、光波長1.53μmで空間分解能<10μm、光到達深度3mmのOCTを実現した。この装置を用いてヒト指の動脈の断層イメージを取得、外膜・中膜・内膜の識別および内壁の視察などを行い、本手法の血管イメージングへの有用性を確認した。 (1)波長1.53μmファイバASE(自然放出光)を光源とする全光ファイバOCT装置を試作した。とくに、透過波長域の広い光ファイバカップラを用いて所望の空間分解能12μmを達成した。 (2)波長1.3μm帯のOCTと波長1.5μm帯OCTイメージを評価した。散乱係数は波長1.5μm帯の方が小さくなるため、OCTイメージの到達深度が3mmまで向上した。 (3)OCT光学系の光遅延系に光ファイバPZT位相変調器を用いて高速OCTシステムを試作した。PZT変調周波数100Hz、イメージサイズ1×1mm^2、400×400ピクセルでのOCTデータ取り込み時間4秒を達成した。 (4)PZT引加電圧を2倍に上げて、上記の高速OCTの光遅延距離を2.5mmまで向上した。これを用いて真皮内にある血管のOCTイメージを取得した。 (5)高速OCT装置において、集光レンズ移動機構を取付けて、擬似的なインフォーカス・コヒーレンスゲート(IFCG)検出系を構築した。 (6)ヒト指の断層イメージを取得し、上記のIFCG検出系のOCTイメージング特性を評価した。本手法と超音波ドップラーとの対比を検討中である。
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Research Products
(12 results)