2004 Fiscal Year Annual Research Report
微弱電気刺激による筋力維持・廃用防止と血管新生法の確立:リハビリ物理療法の新展開
Project/Area Number |
16650128
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60282050)
高木 理彰 山形大学, 医学部附属病院, 助教授 (40241707)
藤居 徹 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70302122)
伊藤 修 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00361072)
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Keywords | 微弱刺激 / VEGF / hindlimb ischemia / 血管数 / Laser Doppler |
Research Abstract |
ラットのhindlimb ischemiaモデルを作成し、左前脛骨筋および左腓腹筋直上の皮下・あるいは皮内に微小電極を植え込み、体外式pulse generatorから微小電圧の弱い電気刺激(以下微弱刺激とする)を慢性的に加えた。微弱刺激を与えた骨格筋を用いて、VEGF (vascular endotherial growth factor)・HGF(hepatocyte growth factor)等血管新生因子の発現や、血管新生について検討した。またLaser dopplerを用いて血流量を測定した。さらには筋に最大収縮を与える電気刺激(以下収縮刺激とする)との比較検討も行った。生化学的な解析の結果、5日間だけではなく1日間の微弱刺激によりVEGF蛋白量、mRNAが有意に増加し、収縮刺激との有意差を認めなかった。組織学的には、微弱刺激により血管数が有意に増加し、収縮刺激との比較においても有意差を認めなかった。また電気刺激終了後にLaser dopplerを用いての血流測定を行った。微弱刺激により明らかに血流が増加していた。しかし皮下、皮内レベルでは明らかな血流増加を認めなかった。したがって虚血肢に対する電気刺激は、血管新生・血流量増加の面で微弱でも十分効果的であることが示唆された。これらの結果は、リハビリテーション医学、Proceedings of the 3rd World Congress of the International Society of Physical and Rehabilitationにて掲載済みあるいは掲載予定である。
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Research Products
(7 results)