2004 Fiscal Year Annual Research Report
肢体不自由者のための自由キー配置キーボードの試作と有効性評価
Project/Area Number |
16650141
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
竹島 久志 仙台電波工業高等専門学校, 助教授 (80216887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 誠 東北福祉大学, 総合福祉学部, 講師 (40326715)
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Keywords | 肢体不自由者 / 入力支援機器 / キーボード / 自由キー配置キーボード / ユニバーサルキーボード / 機能割り当てソフトウェア |
Research Abstract |
肢体不自由者の多様な障害に対応可能なキーボードとして,キーが自由に移動・変更可能で,さらに個々のキーに自由に機能を割り当てることが可能なキーボード(ユニバーサルキーボードシステム)が有効と考えられる.本研究は,ユニバーサルキーボードの試作機を製作し,そのコンセプトの有効性を確認することを目的に実施している. 本年度は,試作1号機を製作し,予備的評価として肢体不自由者およびその支援者から意見をもらうことを目標として実施した.その結果は以下の通りである. 1.コンセプト試作機(1号機)の製作 キー数8個のユニバーサルキーボードシステムを試作した.キーの識別には抵抗器を用い,押下されたキーを識別するできることが確認できた.各キーとキーボードの接続にはミニプラグ(3.5mmφ)を採用した.幅16cm奥行き8cmの領域にジャックを135個配置したボードを製作し,その範囲で自由にキーを再配置できることを確認した.また,各キーに自由に機能を割り当てるためのソフトウェアを作成した.割り当て可能な機能は,キーボード機能,マウス機能,定形文入力,キーボード順次操作,アプリケーション起動の5つである。 2.試作1号機による有効性評価 試作機をパソコンボランティア等の支援者(10名)および肢体不自由者(1名)に示した.概ね良い評価を得たが,今回の試作機だけではコンセプトが分かりにくいとの意見があった.分かり易いプレゼンテーションの準備,拡張性の高さ・容易さを示すための試作機が必要と思われる.
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