2004 Fiscal Year Annual Research Report
スキープレイグラウンドおよび歩くスキーコースのモデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
16650149
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
速水 修 北海道教育大学, 教育学部旭川校, 教授 (20002777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 和司 北海道教育大学, 教育学部旭川校, 助教授 (30229299)
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Keywords | 歩くスキー / スキープレイグラウンド / 歩くスキーコース / ヒーヒトマ |
Research Abstract |
12月中旬,本学グラウンドに一周約300m幅及び隣接する陸上競技場に一周約300m幅の歩くスキーコースを造成した。グラウンドのコースは,2人がスケーティングで並走可能な幅を保持し,さらに2本のクラシカルコースを引いた。陸上競技場のコースはクラシカル1コースのみ引いた。基本的にこのコースを降雪ごとに圧雪し2月中旬まで維持した。グラウンドのコース脇には,高さ約2mの緩やかな坂,ウェーブ,ペダリングウェーブ,スケーティング用小山等を造成した。また,輪くぐり,伸び上がりタッチ,雪玉当ての的などスキー遊び用の用具を作成した。 これらのコース,用具を用いて一般市民対象の公開講座参加者に4時間,本学学生に16時間(8回)指導を行い,技能,体力,年齢などとスキー遊びの工夫,ウェーブなど人工的な造成物の難易度を検討した。 附属中学校おいては,同校グランドに一周約400mのコースを造成し,1・2年生(各3クラス)を対象にコース横に地形の変化,遊具などを配置して行い,生徒の興味,関心や難易度を検討した。 フィンランドスキー連盟では,子供たちのスキー指導に興味を持たせながら技能の向上を図る目的で70種類のスキースキルを系統的に示している。また,レクリエーション協会で行っている幼児対象の「ムーミンスキースクール」でもスキーの遊び場は欠かせないものとなっている。ユヴァスキュラ大学教育学部で学生が実際の子供たちを対象に行っているスキー授業でも各種のスキー遊びを活用していた。 また,フィンランド各地にある一般市民のためのクロスカントリーコースは,氷結した河川や湖,堤防を利用した平地中心のコースと丘陵の起伏のあるコースに分けられる。コースの幅はほとんどがスケーティングとクラシカルの両方が可能な十分なスペースを確保してあった。これらは住宅地に比較的近い場所にあり,日常的活動の場であることが示唆された。
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