2004 Fiscal Year Annual Research Report
生殖補助医療受診中の不妊夫婦に対するストレスマネージメント教室の効果検討
Project/Area Number |
16650168
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
上澤 悦子 北里大学, 看護学部, 専任講師 (10317068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 美由紀 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (70327451)
福丸 由佳 聖徳大学, 人文学部, 講師 (10334567)
川内 博人 北里大学, 医学部, 講師 (90152917)
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Keywords | ストレスマネージメント教室 / 不妊治療 / ソリューション・フォーカス・アプローチ / ストレッサー / ストレス / コーピング / 自己理解 |
Research Abstract |
不妊夫婦のためのストレスマネージメント教室の実施 A大学病院家族計画外来での体外受精学級を受講し、教室に参加した夫婦は、平成16年2月から平成17年2月現在、4クール(1ヶ月に1回開催とし、3ヶ月間の3回コースを1クール)19名(年齢(31歳-43歳:平均年齢37.3歳)であった。心理教室の内容は、不妊治療とそのストレスと対処について情報提供とソリューション・フォーカス・アプローチ(グループ全員で話し合いたいこと、解決したい事項を一つ決定し、それぞれの考えや対処を話し合う)による相談形式の心理教育的介入を行った。それらは、ビデオ撮影し後日効果判定ができる状態とした。その効果は、夫、妻それぞれが回答する自記式調査用紙(内容:ライフスタイルコントロール尺度・QOL-26、不妊に関するストレッサー尺度、ストレスコーピング尺度、精神的健康度(GHQ-30)、夫婦関係尺度、対象者の属性)で心理教育終了直後、3ヶ月目、6ヶ月目、1年目に介入群として調査をおこなった。分析は、介入前の測定介入前の測定値をベースラインとした介入後の測定値変化を介入の効果として今後検討する。現在までの分析は、3回終了後のアンケートによるものである。「考え方や行動が少し変化した自分を感じている」「夫々に多様な人生があり、同じ苦労を重ねたメンバーだからこそ共感できた」「治療をやめた後について目をつぶってきたが、人生の図の提案から考えはじめた」「他者の前で意見を話すことで、自分の内面にあるものが少しわかった」「ストレスはあってもその対処ができればよいことを知った」「人生全般に関する考え方が柔軟になった」「なぜ自分が、不妊治療をしているのかについて考えられ、自分の人生における葛藤の要因を冷静に考えられた」「私だけでないことや自分だけが不安ではないと思うことができた」「人それぞれでストレスと思うことが違うことが分かった」「当面の辛さや苦しさで狭くなっていることに気がついた」など、参加者は教室での効果を捕らえていた。
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Research Products
(2 results)