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2004 Fiscal Year Annual Research Report

住空間の色彩が人間の生体・心理反応に及ぼす影響を簡便に評価する方法の模索

Research Project

Project/Area Number 16650175
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

青木 務  神戸大学, 発達科学部, 教授 (30093173)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 城 仁士  神戸大学, 発達科学部, 教授 (40145214)
Keywords生体反応 / 官能検査 / 走査眼球運動 / 末端血管モニタリング装置 / XYZ表色系 / 色の見えモデル / 住空間 / 色彩
Research Abstract

住空間の色彩が人間の生体反応にどのように影響を及ぼしているのかを捉え,その影響を簡便かつ系統的に評価する方法の確立を目的とする。本年度の成果は以下のようである。
(1)生体反応測定や官能検査に用いる提示試料として,モデル住宅の室内写真などを準備し,パソコンに取り込みデータ化した。その後,画像処理ソフトを用いて各試料の基本的な視覚情報量,すなわち,RGB表色系・HBS表色系・Lab表色系の基本量が得て,XYZ表色系の3刺激値を求めるための変換式の検討を行い,色の見えモデルが適用できることを明確にした。
(2)次に,提示材料などの視覚空間特性や種々の官能検査量を求めるための簡易型測定室を作製した。この際,色の見えモデルの代表的モデルによる評価が可能であるように,全面を明度5以上の無彩色とした。また,天井には蛍光灯6個と白熱灯9個を設置し,照明むらの生じることのないように調整するとともに,生体反応測定用の機器設置のための空間も含めて,約1坪大の寸法の室とした。また,照明に関しては,照度を変えることができるようにした。
(3)次に,この簡易型の測定室を用いて,上記の提示材料の官能検査および生体反応の実験を行った。官能検査の項目は,種々の分野で報告されてきている温冷感・粗滑感・硬軟感・乾湿感・明暗感・快不快感などである。また,同時にその試料を見たときに生じる走査眼球運動および脈拍の変化に関するデータをポリグラフにより集積するとともに,本年度購入の末端血管モニタリング装置を用いて血流の変化も測定した。そして,色彩の感情評価が本測定システムで検討が可能であることを明確にした。ただ,血流に関しては,より詳細な検討を要することもわかった。
(4)最後に,上記の測定データを基に,視覚物理量と心理量との関係について検討するとともに,生体反応量との関係についても検討した。まだ明確な結果を得るには至っていないが,若干の傾向が現在得られつつある。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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