2004 Fiscal Year Annual Research Report
物理教育のためのカスタマイズ可能なイーラーニング教材集の開発
Project/Area Number |
16650193
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鈴木 恒雄 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (60019502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 豊司 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教授 (20173908)
佐藤 正英 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教授 (20306533)
山岸 芳夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (60290087)
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Keywords | イーラーニング / 一般物理学 / IT教育 |
Research Abstract |
研究方針にそって、本年度は理系の1年生対象の物理学1(前期)、物理学2(後期)のイーラーニング教材を完成させ、それをテストケースとして授業で1年間実践した。 1.鈴木がテキストをほぼすべて書き下した。これらはTEXファイルで、節単位で小ファイルとして作成されている。 2.鈴木は物理に履修に必要な微積分とベクトル解析の開設と演習問題もファイルで作成した。 3.佐藤は、後期の現代物理のなかの物性物理学の部分を記述するとともに、全体の修正や構成、印刷など全般に協力をした。 4.松本は、学習管理システムであるwebclassの調整などを分担し、更に情報科学のIT教材作成を行った。 5.山岸は、webclassの改良など全体の技術的な支援を助けた。 6.教材に必要な図は、技術員の永井と学生アルバイトをつかって、イラストレーターで作成した。 7.実際の授業では、パワーポイントを使うので、パワーポイントファイルを鈴木が28回分作成した。 8.授業中簡単なシミュレーションを行うため、JAVAアプレットを10くらい作成した。これは佐藤が書いた。 9.2004年度の授業では、鈴木が大人数講義での使用のモデルケースとして、96人のクラスを実施した。 Webclassを利用して講義途中のアンケートを実施し、学生の意見を参考にパワーポイント(+タブレット入力)のみの授業から黒板併用の講義に変更した。後期は、教科書のスタイルを変更して、ノート兼用のパワーポイントのコピーを含んだ教材といわゆる教科書を作成し利用した。講義も黒板をメインにして、webは自宅学習とした。このやり方は大変好評で、物理学のような式が出てくる講義の実施方法として採用できることがわかった。これらの成果は、神戸大学で開催された2004年PCカンファレンスや日本物理学会の講演会で発表した。 現在は、2005年度の実施に向け、いろいろな先生ごとにカスタマイズした利用をすすめることと、物理学科の基礎的な科目の教材作成、演習問題集の作成、物理数学関連の演習問題集の作成などを始めている。これらにも同じように、TEXでのファイルと、さまざまな図、JAVAなどを組み合わせて作成していく。
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Research Products
(2 results)
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[Book] 基礎物理学12004
Author(s)
鈴木恒雄, 佐藤正英, 石黒克也, 山岸芳夫, 永井克郎
Total Pages
101
Publisher
金沢e出版
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