2006 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒の自然科学的能力を構成する国語能力の分析に関する基礎的・実証的研究
Project/Area Number |
16650199
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 助教授 (40264189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 建夫 長崎大学, 教授 (00112368)
北村 右一 長崎大学, 教授 (60128171)
原田 純治 長崎大学, 教授 (90156505)
平岡 賢治 長崎大学, 教授 (10315210)
林 朋美 長崎大学, 教務職員 (40346945)
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Keywords | 理科の成績 / 国語の成績 / 理科学習への関心・意欲 / 科学的な考え方 / 理科ノート / ポートフォリオ / 筆記力 / 表現力 |
Research Abstract |
1.研究成果のまとめ H19.3末に、下記の論考をまとめた。H19.5末までには、関係学会での発表に備えて、研究成果報告書(冊子体)を発行する予定である。 序(鈴木) §1理科授業における思考の記録に関する一考察(橋本建夫、前野、山口、橋本優花里) §2理科ノートの筆記力に関する考察(鈴木、林、金子、黒崎、初村) §3理科成績と国語成績との相関に関する調査報告(鈴木、林) 2.成果 1)§1では、小学生を対象にして、理科における表現力と国語の成績の関連について考察した。その結果、主に、下記がわかった。 (1)理科総合評価Aの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に高い。 (2)理科総合評価Bの者では、国語総合評価Bの者の割合が有意に高い。 (3)理科総合評価Cの物では、国語総合評価Cの者の割合が有意に高い。 (4)理科総合評価Aの者では。国語総合評価BおよびCの者の割合が有意に低い。 (5)理科総合評価Bの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に低い。 (6)理科への関心・意欲・態度がAの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に高い。 (7)理科への関心・意欲・態度がBの者では、国語総合評価Bの者の割合が有意に高い。 (8)理科への関心・意欲・態度がAの者では、国語総合評価BおよびCの者の割合が有意に低い。 (9)理科への関心・意欲・態度がBの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に低い。 (10)科学的な考え方がAの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に高い。 (11)科学的な考え方がBの者では、国語総合評価Bの者の割合が有意に高い。 (12)科学的な考え方がCの者では、国語総合評価Cの者の割合が有意に高い。 (13)科学的な考え方がAの者では、国語総合評価Cの者の割合が有意に低い。 (14)科学的な考え方がBの者では、国語総合評価Aの者の割合が有意に低い。 2)§2では、小学生を対象にして、理科ノートにおける筆記力と関心・意欲、成績との関係について考察した。その結果、下記がわかった。 (1)F小;ノート筆記力と成績(r=0.33)、成績と関心・意欲(r=0.63) (2)N小;ノート筆記力と成績(r=0.59)、ノート筆記力と関心・意欲(r=025〜0.33)、成績と関心・意欲(r=0.60)
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