2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポートフォリオ評価を活用したオンディマンド型講義における学生評価法の開発
Project/Area Number |
16650215
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00184143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00186610)
魚崎 祐子 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (20386650)
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Keywords | e-ラーニング / ポートフォリオ評価 / 高等教育 / オンディマンド型講義 / 学生評価 |
Research Abstract |
本年度は、e-school講義「総合演習」において、受講生による学校観察を行った。その際、対象校の好きなところ、嫌いなところ、改善できるところ、等の観点を与え、ビデオカメラ及びデジタルカメラにより動画、静止画による記録を行わせた。その後、グループ活動による映像情報を用いたプレゼンテーションの作成及び発表を行い、その経験をベースに各自、映像を組み込んだレポート作成を行った。現状では、静止画を組み込んだレポート作成は従来の文字ベースのレポートに比べ、学生の表現スタイルあるいは表現内容を豊かにする可能性が示唆されるが、動画を用いるには編集等の動画加工技術及び環境が不十分であるため、実践上は問題が残った。また、レポート提出に関しても添付ファイルの容量等の制約があり、インターネットを介した非同期型映像情報を主としたコミュニケーションには制約が大きいことが示唆された。 また、BBSを用いた、テキストベースの討論の分析を行った。5人ないし10人のグループ討論において、討論が展開する事例と展開しない事例とに分かれた。その要因としては、討論のテーマのブレイクダウンのレベル、コーディネータの存在が考えられたが、互いがまったく面識がない状態からテキストベースの討論をスタートすることがBBS上の討論を左右する要因を規定することが示唆された。すなわち、BBS上の討論においても映像情報の役割を考える必要性がある。さらに、e-schoolにおいて学習経験が1年以上ある学生と新入生との混合クラスにおいては討論はよりスムーズに展開される可能性が高いことも示唆された。すなわち、個々の学生の学習履歴を踏まえたBBS討論の構成の必要があるだろう。 ホームルームでのBBSについては、ヨーロッパ教育学会にて研究成果を発表した。
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Research Products
(3 results)