2005 Fiscal Year Annual Research Report
化学物質による腸内フローラ変動の新規解析法開発とその応用
Project/Area Number |
16651023
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊藤 徳夫 大阪大学, 薬学研究科, 講師 (60176352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 慶一 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (90068247)
中西 剛 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50303988)
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Keywords | 腸内細菌 / 化学物質 / PCR-DGGE / 検定 |
Research Abstract |
腸内フローラは宿主の健康と密接に関係する。これまで食品添加物を含む種々の化学物質と腸内フローラとの関係は十分に考慮されていたとは言い難く、今後このような観点からの検討が必要だと考えられる。本目的に適用可能な従来法は培養操作を必要とし、腸内細菌に嫌気性菌が多いこと、およびすべての菌種を増殖可能な条件がないこと等も考慮すると、培養操作を必要としないで細菌群集構造の変化を解析する手法の適用が望ましい。そこで以下の項目について検討し、目的にかなう手法を検定法も含めて確立するとともに、いくつかの保存料、防カビ剤等を投与したマウスの腸内細菌群集に対して本法を適用し、その影響を評価した。 1 PCR-DGGE法による腸内細菌群集の解析に関する新規検定法の開発 本解析に用いる適切な検定手法が存在しないため、新規にメトロポリス法を用いたモンテカルロ法を開発・導入した。 2 腸内細菌群集に影響を与える薬物を用いた新規検定法の妥当性の検討 腸内細菌群集に影響を与えることが明らかな薬物(ペニシリンG、およびメトロニダゾール)をマウスに経口投与し、腸内細菌のPCR-DGGEバンドパターンに対してメトロポリス法を用いたモンテカルロ法による検定を行ない、検定法の解析力を検証した。 3 化学物質摂取の影響の検討 保存料、防カビ剤等繁用される合成食品添加物などをマウスに経口投与し、PCR-DGGE法を行うことによって腸内細菌群集に対する化学物質の影響を解析した。比較的高用量の投与で変化を認めた化合物を見出したが、実際の摂取量を考慮すると問題となる変化ではないと判断した。
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