2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16651030
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷部 正基 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50180873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明嵐 政司 独立行政法人, 土木研究所, 上席研究員 (30355789)
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Keywords | 太陽熱 / 太陽光 / 発電 / 道路 / 舗装 |
Research Abstract |
都市部においては道路舗装やコンクリート構造物など、熱容量の大きい構造物で覆われた空間が形成されており、赤外放射等による温度上昇が発生しやすい環境となっている。特に道路舗装面は太陽熱エネルギーにより真夏には70℃以上にまで上昇する。近年、地球温暖化防止、一次エネルギー消費量削減のために新エネルギーの普及促進、未利用エネルギーの利用促進が求められており、こうした道路舗装面に蓄積された太陽熱エネルギーの有効利用は省資源、省エネルギーの見地から重要である。利用方法としては温水供給などの直接利用方式と電気エネルギーへ変換する間接利用方式とがあるが、直接利用方式は需要、立地などの観点から今後とも大規模な利用は困難であると思われる。発電システムでは熱源の温度変動などに即応できる性能が要求される。道路舗装面の太陽熱エネルギーによる熱電発電の場合、システムの構成要素が熱電素子を含む熱交換器のみで、負荷の変動による燃料所要量の変化に対する追従性が良いこと、可動部分が無いため信頼性が高く保守が容易である等の利点がある。 そこでわれわれは道路舗装面の熱エネルギーを熱電素子の発電機能により電力として回収する発電システムを提案した。我々は当該システムを路面熱利用発電システム(RTEC:Road Thermal Energy Conversion System)と称する。本研究はRTECの概念設計を行い、その実用化の可能性を明らかにしようとするものである。なお、アスファルト舗装は舗装材料の物性により高温になると軟化し、その結果通行車両から受けるせん断力によりわだち掘れが発生する。これは舗装の耐用年数を短縮させる主因となっている。RTECの機能として、発電により路面温度が低下し、アスファルト舗装の耐久性が向上することも期待される。 道路舗装面の太陽熱エネルギーと河川水の冷熱をエネルギー源とした本システムの場合には、可動部が無く、信頼性が高いなどの特徴を持っていることを考慮すると広大な道路面における太陽熱を利用した大規模発電の可能性も考えられ、さらに詳細な検討と技術開発が望まれる。
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Research Products
(1 results)